ブルース・スプリングスティーンの新作に故クラレンス・クレモンズ最後の演奏

ブルース・スプリングスティーンの新作に故クラレンス・クレモンズ最後の演奏

ブルース・スプリングスティーン新作
試聴9日目「新たな希望の歌〜ビッグ
・マン最後の名演」

9日目を迎えるブルース・スプリングスティーン『レッキング・ボール』フル試聴、いよいよ佳境に向かう後半、ゴスペル調のイントロとうねるようなオルガンの音色、Eストリート・バンドの力強い演奏が聴ける「Land of Hope and Dreams」はあの今は亡き“ビッグ・マン”ことクラレンス・クレモンズのサックスソロをフィーチャーした楽曲だ。

2011年6月18日、脳卒中の合併症で69歳でこの世を去ったEストリート・バンドのサックス奏者でボスにとってかけがいの無い盟友、クラレンス・クレモンズ。曲の中盤ではその“ビッグ・マン”の晩年最後の力強い演奏が添えられた。
ブルースは彼の死とこの曲について「クラレンスを失うのは、まるで、自然の中にある大切な何かを失ってしまうみたいな気がする。空気や雨を失うみたいに。何かが足りないんだ。 “Land of Hope and Dreams”を彼に演奏してもらえて幸運だったよ。サックスソロになると心が和らぐよ」。ビッグ・マンのサックスの音はもう聴くことはできないけど、この『WRECKING BALL』の中での最後の雄姿に耳を傾けて欲しい。」と語っている。


前半抜け道の無いような経済危機に対する絶望感や権力者たちへの“怒り”、「Wrecking Ball」での「怒りを持ち続け、怖気づくな、鉄球を打ちおろせ」というメッセージから
「Rocky Ground」では「新しい一日が始まる」と新たな一歩を匂わすような歌詞。この「Land of Hope and Dreams」は「希望と夢の国へ汽車が走りだす」「聖者も罪人も、敗者も勝者も、娼婦も賭博師も、失意の底にいる者たちも、深く傷ついた者たちも」「夢が妨げられず、夢が叶えられる」と21世紀に向けた新たな希望の歌といえる。

【リリース情報】
BRUCE SPRINGSTEEN 『WRECKING BALL』
ブルース・スプリングスティーン『レッキング・ボール』
日本盤 2012年3月21日発売
★初回生産限定スペシャル・エディション:豪華デジブック仕様 ¥2800(税込) SICP3460
(『WORKING ON A DREAM』の初回限定版のようなちょっとサイズが大きい、
本のような豪華版。このスペシャル。エディションのみのエクスクルーシヴ・アートワーク
とともに、ボーナストラックとして下記2曲を追加収録)
★通常盤:紙ジャケット仕様 ¥2520(税込) SICP3461

アーティスト

タグ

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着