【SpecialThanks】『SpecialThanks
ワンマンライブ』 2016年9月22日 a
t 下北沢ReG
“やばい、もう泣きそうです!”とMisaki(Vo&Gu)の先制パンチみたいな登場MCにいきなり心を鷲掴みにされ、そこからフルマラソン級の過去最長ワンマンを駆け抜けた。歌声、演奏は最後まで持つのか? そんな杞憂さえも気迫と熱量で吹き飛ばし、全力疾走する姿がとにかく眩しかった。まだMisakiが高校生の頃に作ったデビュー作『SEVEN COLORS』収録の「I don’t know」で幕開けすると、序盤は初期曲を連発。もしやと思いきや、過去作から年代順にドンドン披露していく。そう、今日はバンドヒストリーを丸ごと総括するベスト的ワンマンで、コンピ収録の「Fu-Fu」も織り交ぜるなど、お得感満載の選曲にアガりっぱなし。それから改めてMisakiを含め、コーラスでも大活躍するHiromu(Ba&Cho)、野性味あふれるビートを叩くyoshi(Dr&Cho)、今年7月に正式加入したChikai(Gu&Cho)とメンバー紹介を挟み、苦しかった3ピース時代に作り上げた『Campanula e.p.』の楽曲を現4人で力強く鳴らす。中盤にはyoshiがバイオリンを担当し、アコースティック編成で5曲プレイ。美メロ際立つアレンジに魅了され、本編ラストは最新作『heavenly』から3曲放ち、強固なバンド感で大合唱を作り上げた。“さらに大きなハコでワンマンやりたい。Misakiちゃんの声をもっと響かせよう!”とyoshiが観客に語りかけ、バンド内の熱いムードが伝わってくる全38曲2時間半強のライヴに感動してしまった。今年、来年とスペサンの快進撃に期待せずにはいられない!