【fhána】『What a Wonderful Worl
d Line Tour 2016』2016年6月4日 at
Zepp DiverCity Tokyo
オープニング「The Color to Gray World」のピアノが奏でられると、それまでグレーだった会場が、一気に色付いていった。fhánaのライヴはアップテンポからバラード、トリッキーなナンバーが次々と交錯し、高揚感と切なさが波のように押しては引いてを繰り返す。冒頭は人気アニメタイアップ曲がずらりと並び、アップテンポの「divine intervention」では大歓声が沸き起こって、客席からは“待ってました!”の声もあがる。キーボーディストの佐藤純一は「little secret magic」ではエレキギターをかき鳴らし、「Critique & Curation」ではメインヴォーカルをとる。ヴォーカルのtowanaはまるでバレエを踊るようにふわふわとステージを舞い、「c.a.t.」で観せた猫ポーズはかわいさ抜群。いつものやさしいファルセットだけでなく、エモーショナルで力強い歌声も披露した他、中盤の「追憶のかなた」では椅子に座ってしっとりとバラードも聴かせ、“みなさんの世界線が、私たちとともに歩いているこのルートで良かったと思ってもらえるように、これからも歌っていきます”と語る。そして、音源とは違った懐の深いヴォーカリゼーションには、会場から惜しみない拍手が贈られた。また、打ち込みを操るkevin mitsunagaはMCでは進行役としても活躍。ギターのyuxuki wagaは、本編ラストの「white light」などで、アグレッシブなギターパフォーマンスで魅せ、それぞれのプロフェッショナルの融合が、リスナーの胸に響く瑞々しく美しい世界を生み出していた。
アーティスト
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