【UNICORN】ユルユルだけど濃密。ユ
ニコーンの2011年がスタート!
レコーディングは“合宿な感”ガッチリ
やりました(EBI)
(笑)。前回の『シャンブル』のレコーディングと違っていたところもありましたか? モチベーションだったり、録音の方法だったり。
手島
どうかな? まあ、一緒じゃない?
奥田
うん。曲を作ってる段階では違ってたかもしれないけど、やることは一緒だから。
阿部
全然変わらないですよ、スタジオ作業自体は。まあ、出てくるものが違うから、見えてくるものは違うんだけど。
川西
ドラムは全部レンタルだったから、それが違いと言えば違いですけどね。あと、ロスに着いたばかりの時に楽器ショーをやってて、そこでシンバルとか手に入れたんですよね。それも結構良かったかな。
EBIさんはどうですか? 前回は“16年ぶりに再結成”ということで、かなり久しぶりだったわけですが。
奥田
EBIはね、前のことを覚えてないと思う。
EBI
いやいや(笑)。確かに前回は久しぶりだったから、なんかこう、浮き足立ってた感じはありましたね。
奥田
楽しそうだったもんな、確かに。今回はもう、とにかくテンションが低くて。
EBI
やっぱり“合宿な感”がありましたからね。前回以上にガッチリやったというか。
奥田
だから、煮詰まってたのか(笑)。
川西
時差ボケだったし。
阿部
ずっと“寝れねえ”って言ってたよね。
EBI
もしかしたら、実はテンションが高くて寝れなかったのかも(笑)。寝る時間を惜しんで練習してましたから。
川西
ホントに練習好きだよね。
EBI
でも、夕方くらいになると眠くなるんだよね…。
完璧に時差ボケですねえ。
川西
そう言ってるじゃないですか!(笑) でも、“合宿の感”は良かったかもね。その効果も出てると思うし。
さらに濃密にバンドらしさが出てるというか。まずはシングル「デジタルスープ/ぶたぶた」がリリースされますね。
奥田
はい。
サイケデリックな雰囲気の「デジタルスープ」と脱力しまくりの「ぶたぶた」という両極端の楽曲が収録されていて。
奥田
えーと、シングルはですねえ、出した理由っていうのがイマイチ分かってないんですよ、本人たちが。そもそも、シングルを作るっていう心構えもなかったし。他の曲がシングルでも良かったしね。
手島
まあ、「ぶたぶた」は映画(『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』)の主題歌ですから。映画用に阿部くんが曲を書いて、それが見事に当選して。
阿部
当選なのか(笑)。まあ、テレビ番組とかに出た時に「ぶたぶた」だけだと辛くなっちゃうかなって思って。
奥田
「ぶたぶた」で初めてユニコーンのことを知る人もいるかもしれないし。
阿部
それでもいいんだけどね。
ゆるくてフザけたバンドだなって思っちゃうかも(笑)。
手島
そういうわけで、「デジタルスープ」と合わせた2曲でシングルにしよう、と。「デジタルスープ」がシングル向きかどうかは分からないけど、「ぶたぶた」だけを推すよりもいいかなっていう。
奥田
そうなると、「ぶたぶた」が可哀想になってくるな。
手島
映画の公開が近づけば、「ぶたぶた」を演奏する機会もあるんじゃない? テレビにしても、「デジタルスープ」5回、「ぶたぶた」2回くらいの感じで…。
奥田
そんなに出ないでしょ、テレビ(笑)。
「デジタルスープ」、カッコ良いですよね。中期のビートルズっぽい逆回転サウンドが印象的で…。
阿部
あ、そう言えばイントロのところって、6弦がルート音になってるでしょ? あれ、5弦をルートにしたほうが良くない?
奥田
今頃言うなよ!
EBI
録り直しか!?(笑)
阿部
…まあ、そういうことがいろいろあるんですよ。だから、もうちょっと時間を置いてからリリースしたかったんですよね。
奥田
(笑)いくらなんでも、もうちょっと早く気付けよ。
手島
まあ、どっちも良い曲ですから。ふたつとも代表曲ですよ。
今のユニコーンの個性がすごく出てると思います、ホントに。次号ではアルバム『Z』の話をたっぷり訊かせてください。
奥田
はい。よろしくお願いします(笑)。
アーティスト