【LOVE】『LOVE Live 2010 “君は僕
のセンユウなの?”』2010年3月6日
at LIQUIDROOM
小池ヒロミチ(Ba)と池畑潤二(Dr)という強者が鉄壁のコンビネーションで作り上げる重心の低いグルーブ。PABLOの勇ましくソリッドなギター。その上で、12弦ギターやアコギ、エレキをかき鳴らし、澄んだハートフルな歌声でラブソングを高らかに歌うLOVE。彼女の想いをさらに熱く客席に届けるには、このロックな音が必要不可欠だったのだろう。さまざまなメッセージを真摯に唱える彼女の歌は、深刻化が進む時代を背景にしてますますリアリティーを増している。だからこそ、生歌で届ける“やさしさ”の後には、サウンドで伝える“力強さ”が欠かせない。例えば、「オドレイ」でタフなバンドサウンドに押し出されて届く前向きな言葉が心に響き、「君は僕のセンユウ」で渦巻くような生々しい音像に包まれて温かい気持ちになったのは、きっとそのせいなんだと思う。
アーティスト