【POLYSICS】『POLYISCSメジャーデビ
ュー10周年スペシャルライブ!!~BUD
OKAN OR DIE !!!!~』2010年3月14日
at 日本武道館
メジャーデビュー10周年、初の日本武道館公演、結成初期からのメンバー・カヨの卒業とさまざまな意味を含む、『POLYSICSメジャーデビュー10周年スペシャルライブ!! ~BUDOKAN OR DIE !!!!~』。会場を埋める8000人にそれぞれの想いがあったと思うが、「サニーマスター」~「BUGGIE TECHINICA」で始まるライヴハウスの空気をそのまま持ってきたような、いつもと変わらぬ勢いと雰囲気は会場中の気持ちを一瞬でひとつにした。全42曲、3時間。初披露の楽曲含む、新旧織り交ぜた内容はまさにベストイス! 4人は歴史をなぞるように一曲一曲を激しくも丁寧に演奏。武道館の広いステージにバカバカしさ倍増のステージアクションも切れまくる。“トイス!”を連呼し、“ドヒャー!! ボワーッ!!!”と異常なテンションで飛ばしまくるハヤシ。強靭なバンドサウンド、太い低音やピコピコ鳴る電子音にメンバー&観客が踊り暴れ回る武道館は、日本を代表するライヴバンド、POLYSICSならでは。中盤の観せ場は、ヤノが先導する“P・O・L・Y・S・I・C・S”コールで盛り上がった「POLYSICS OR DIE!!!!」、巨大なサークルモッシュに震えた「I My Me Mine」。“さらにハミ出して行こう”と「P!」のへヴィなギターで始まった後半戦は勢いとスピードをぐんぐん増してゆき、「Boys & Girls」で本編終了。「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」「カジャカジャグー」などの定番曲で構成された最初のアンコールは肩の力が良い具合に抜け、POLYSICSの本領発揮といった最高のステージアクト! ハヤシの“20周年の時、またこの曲を歌いに来てくれよな”の言葉で始まった「NEW WAVE JACKET」~「Baby BIAS」と、カヨヴォーカルの曲が続いたダブルアンコール。それでも無表情に歌うカヨが、POLYSICSというバンドのひとつ象徴的な存在になっていたことを改めて感じさせられる。“イママデ、アリガトウ。アイ・ラブ・ポリシックス”とロボットボイスで挨拶するカヨの徹底した姿勢に感動する中、2度目の「BUGGIE TECHINICA」で全て終了。メジャーデビュー10年という節目を迎え、新たなスタートを切ろうとするPOLYSICS。これまでの集大成的な素晴らしいライヴに感動したと同時に、ここからの新しいPOLYSICSにも期待せずにいられなかった。