【NONA REEVES】『NONA REEVES 2010
1st』2010年8月27日 at Billboard
Live TOKYO
会場が会場なだけに、一歩足を踏み入れるとゆったりと音楽を楽しめる空気が漂っていた。しかも、今宵のNONA REEVESはサポートメンバーを引き連れての大所帯で美しい旋律を奏でるものだから気分は高まる一方。オリジナル楽曲はもちろんのこと、マイケル・ジャクソンの「Human Nature」をカバーしたりと、限られた時間の中で上質な音楽を次々に紡いでいく。仲間とひとつひとつを確かめるように丁寧に放出される音はグルービーで優しく会場を包み込み、その中で存在感を出す西寺郷太の歌声も艶やかで胸を焦がすものだった。特別な夜の宴に合わせてメンバーが着用していた落ち着いたシルバーのスーツも見事に映え、視覚から得るものも多かったように思う。そして、最後は客席全員が立ち上がり、全身でノーナサウンドを感じた。