ボカロとハードコア究極の融合!鬱P
が語る2013年

―鬱Pさんにとって2013年はどのような1年でしたか?
鬱P
一文字で今年を表すとしたら「傷」です(笑)。夏コミの直前にケガをしてしまって、完治したのが9月末でした。そのため、夏コミにも行けなかったし、VocaNicoもキャンセルしてしまったので、悲しくて……とても印象に残っています。とはいえ、総合的に1年を振り返ると、DJとしてイベントに出させてもらえるようになったのが、自分の中で大きな変化だと思います。ライブに出るというと、これまではバンド形式でしたからメンバーを集めるなどの過程がありました。でも、DJだとひとりでイベントに出演できるのでフットワークが軽くなりました。また、DJは立ち位置がホールとの距離が近いことが多いんです。手を伸ばしたらそこにお客さんがいるような……。とても新鮮でした。今年は5回ほどDJをさせていただきましたが、バンド形式の演奏でホールを盛り上げるのではなく、セットリストで盛り上がらせるという違いもありましたね。たとえば、11月10日に行われた「ニコニコ町会議in大阪なんば湊町リバープレイス」では、色々なジャンルのメンツに囲まれてDJをしたんです。95%ぐらいは俺を目的に来場しているわけではないと思うので、初見の人でも盛り上がれる楽曲はなんだろう?ってスゴく考えました。また、今年は8月7日にアルバム『悪巫山戯(わるふざけ)』をリリースできたことが、自分の中では1番のビッグニュースです。2012年の夏からとりかかり仕上げていったアルバムなので、周りに「よかった」と反響を貰った時は嬉しかったですね。曲を褒められるっていうのは VOCALOIDに携わっている中でもやはり一番嬉しいので。
―鬱Pさんの楽曲といえばハードコアやメタルなどの激しい曲とVOCALOIDの融合というイメージですが、楽曲制作で意識している点はありますか?
鬱P
人が歌う時も同じだとは思いますが、叫びのパートの時に同じ声質で叫んでいるだけだと緩急が無くのっぺりしてしまいます。地声で叫ぶパートからメロディ、そしてデスボイスが入りまた地声で叫ぶように、めまぐるしくなる感じを意識しています。ただ重いだけではなくて、その中にキャッチーさがあるような……。VOCALOIDの良い点はやっぱり、制作側が思いついたことが全部できるところに魅力があります。人には限界がありますが、 VOCALOIDは全部やってくれるので、何でも出来るのが魅力ですね。メタルっぽくないアニメ声だからこそ、ギャップがつけやすかったりもしますし、ガチガチのメタルっぽい歌詞じゃなくても音楽が成り立つところが魅力です。
―10月18日に東京・赤坂BLITZで「タワーレコード新宿店15周年大感謝祭スペシャル『15の夜。』」へ出演し、大好評でした。
鬱P
大凶作からDEATH姫(Vo)、エンジェル正岡(G)、隈(Dr)と一緒にバンドを組んで出演させていただきました。いろんなジャンルのお客さんがいたので VOCALOIDとDEATH姫のツインボーカルというスタイルながらも、 VOCALOIDの声がライブで流れるってどうなるんだろ?と不安だったんです。イベントでは僕の事を初見の方も多かったと思うので…。でも、逆に VOCALOIDが歌うことでインパクトができて成功したので嬉しかったです。あ……ハードコアやメタルと VOCALOIDの融合をライブでやっても良いんだな。って感じました。
―2014年に挑戦したいことなどを教えてください。
鬱P
楽曲を制作して動画投稿サイトにアップするというのは大前提として、ライブやDJなど表に出るイベントをもっと増やしていきたいですね。 VOCALOIDを使ってもライブが出来るんだったら、曲や動画と絡めてこれからも様々な活動をしていきたいと思います。
【鬱Pアルバム/悪巫山戯(わるふざけ)】発売中
価格:¥2300(税込)発売元:ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント
特設サイト:http://d-ue.jp/sites/warufuzake/

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