『アオハライド』『ママレード・ボー
イ』…名作少女マンガにみる”モテ男
子”の共通点とは?－

いつの時代も女性の心を話さない「少女マンガ」。今回は「アオハライド」などの近作から「ママレード・ボーイ」といった過去作まで、名作に登場する「男たち」に惹かれる理由を分析してみました。

漫画漬けだった懐かしき子供の頃…。と思いきや、大人になってもかなりの方が漫画好きです。少女漫画では、最近人気の『アオハライド』や『君に届け』から、今のアラサー世代が漫画にテレビ放送にハマった『ママレード・ボーイ』『こどものおもちゃ』まで。
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それらに出てくる漫画の、主人公が恋する彼に、キュンキュンしている女性も多いのではないでしょうか。
今回は、女性の心を掴む彼らがどのような男性なのか紹介したいと思います。
読みたいけれどまだ読んでいない漫画がこの中にあるという方は、ネタバレにはお気をつけくださいね。

『アオハライド』――ミステリアスで影がある彼
主人公の双葉は、初恋の相手の洸に高校で再会しますが、洸は一見違うひとだと思ってしまうくらい、昔と性格や雰囲気が変わっていました。
照れ屋で爽やかだった洸が、今は素っ気なく何を考えているかわからない様子。
けれど接するうちに、時折昔のような笑顔や優しさを見せたりもします。
主人公の双葉は、洸がなぜ変わってしまったのか、とても気になってしまいます。
ミステリアスで影がある彼が、気になって仕方なくなってしまいます。

『君に届け』――気さくで優しい、人気者な彼
優しくてイケメンで、誰に対しても平等に接することができる人気者の風早くん。
見た目で怖がられて、誰からも話しかけられない主人公の爽子にも、気さくに挨拶をしたり話しかけたりします。
爽子は、風早くんのことを優しく心の綺麗なひとだと感じ、恋をします。
爽子と恋人同士になってからは、爽子を大事にしようとするまっすぐな行動や、優しさに惹かれる読者も多かったのではないでしょうか。

『LD・K』（正式表記は・がハート）――ギャップ萌えさせる彼
男らしくて、Sっ気のある久我山柊聖。
主人公の葵のこともどう思っているのかがとてもわかりづらいですが、柊聖の兄に葵が抱きしめられているところを見かけ「簡単に触られてんなよ。」と葵に怒ります。
普段は素っ気ないのに、こうした独占欲を出す柊聖に、葵はキュンとさせられます。
何を考えているかわからない、オラオラ系の彼がふいに見せるギャップが、ヒロインをふいにときめかせるのです。
『ママレード・ボーイ』――実はとっても優しく、甘える彼
両親の都合で一緒に暮らすことになった光希と遊。
飄々としており、何事にも動じない遊は光希と遊の両親のパートナー交換という前代未聞の事件にも「別にいいんじゃねえの。」と取り交わすほど。
ただ冷めていると思いきや、本当ははとても優しいのです。
落ち込んでいる光希のそばに何も言わず何時間もいてくれたり、料理している光希に「一生懸命作っているのがかわいいから、これからも作って。」と言ったりします。光希は悔しいくらいドキドキさせられっぱなしです。

『こどものおもちゃ』――ブレない強さを持つ彼
主人公の紗南は、ロスに行く羽山と離れてしまうことを異常に怖がり、心の病にかかってしまいます。家族の転勤で行かざるを得ない状況ですが、紗南の症状を見て「行かない。ここにずっといる。」と紗南に言います。「もしお前がこわれたら、一緒にこわれてやる。」とも。
複雑な家族環境の中で様々なことを乗り越えてきた羽山のその言葉には、ブレない強さを感じます。そして紗南は一緒に生きていける、と強く感じ病気が回復していきます。

“想われる男たち”の時代を超える共通点
漫画ごとに、“想われる彼ら”の特徴をご紹介しましたが、実は彼らには共通しているモテ要素がたくさんあるのです。
ギャップ萌えは『LD・K』だけではなく、素っ気ない『アオハライド』の洸が本当は優しかったり、『ママレード・ボーイ』の遊がクールな印象でありながら、実は光希には甘えるというギャップが共通点としてあります。
『アオハライド』の洸も、『こどものおもちゃ』の羽山秋人もミステリアスで影があり、主人公が気になって仕方なくなっています。
『こどものおもちゃ』の羽山秋人のブレない強さは、『君に届け』の風早くんのまっすぐな行動にも通じるものがあります。
昔も今も、時代を超えてモテの共通点は多いにあるのです。
こんな彼らが実際学校に、会社に、ご近所さんにいたら、女子がこぞって是非お付き合いを申し込みたい！と思ってしまうのではないでしょうか。
人気漫画のヒーローたちは、いつの時代も女子たちの心を掴んで離さないのです。