「ノーマンは天使！」『ウォーキング
・デッド』来日記者会見レポート！

“ウォーカー”と呼ばれるゾンビがはびこる世紀末的世界で、生存者たちと共に救いの地を求める主人公たちの姿を描いた本作は、ホラー要素のみでなく、その深い人間ドラマ、人々の苦悩と葛藤も描いており、視聴者の心を鷲掴みにしています。

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。ノーマン・リーダスさん(左)とアンドリュー・リンカーンさん(右)。
そして今回、シーズン4後半(第9話目以降)の放送を記念し、主人公リック・グリムス役を演じるアンドリュー・リンカーン、ダリル・ディクソン役のノーマン・リーダス、特殊メイク・共同エグゼクティブプロデューサー・監督を務めるグレッグ・ニコテロが来日し、都内で記者会見を行いました。

◆ますはご挨拶

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。会見の様子。
アンドリュー・リンカーン(以下 アンドリュー)「コンニチハ(日本語)。私は今回が初来日になります。日本は大好きで、特に日本人はスタイリッシュなところが素敵ですね。ファッションのコーディネートが素晴らしいし、物を買うと美しくラッピングしてくれるのが素晴らしいです。」

ノーマン・リーダス(以下 ノーマン)「こんにちは！ノーマンです。昔、千葉の本大久保に住んでいたことがあるから、日本には凄く親近感があるよ。(日本の好きな場所を聞かれると)京都が好きだね。あとはキディランド。キングコングレコーズも好き。そういえば、僕が17歳の時に、富士山の頂上で凄く不機嫌そうにチョコレートドーナッツを食べている写真を母親が持っているよ。」

グレッグ・ニコテロ(以下 グレッグ)「こうして『ウォーキング・デッド』のプロモーションで日本に来ることができて最高だよ。」

◆質問「日本の安倍首相も本作の大ファンということですが、本作がこれほどまでに世界的人気を得た理由は何だと思いますか？」

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。アンドリュー・リンカーンさん。
アンドリュー「色々な要素があると思います。ストーリーの素晴らしさや個性的なキャラクター、そして主人公たちが戦っているものが普遍的なものではないからだと思う。」

ノーマン「登場人物に共感できるからじゃないかな。特に本作の環境では、いつどうなるか分からないから、発言や判断の一つ一つが重要になってくるし、地に着いた生き方をしなくてはいけない。色々なイデオロギーを貫く大切さみたいなものが視聴者の共感を得られるんだと思うよ。」

グレッグ「普通の映画なら約2時間で描かなければならないけど、TVドラマだとキャラクターをどんどん発展させることが出来るんだ。今回、ゾンビ作品を撮影することが決まった時、今まで成し得なかったゾンビドラマを作りたいと思っていたんだ。」

◆質問「あまりにもリアルなウォーカー(作中のゾンビ)の特殊メイクですが、そのこだわりは？」

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。本作の特殊メイク/共同エグゼクティブ・プロデューサー/監督を務めているグレッグ・ニコテロさん。
グレッグ「ゾンビ映画は大好きなんだけど、自分が作るものに関しては個性を大切にして、他にはないものを作りたいと常に思っているよ。単に造形するだけでなく、その人の個性に合うように作りあげるのさ。勿論、血は忘れずにね(笑)。」

◆質問「気になるシーズン4の後半の見所は？」

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。ノーマン・リーダスさん。
アンドリュー「あまり言えないんだよね…。余計なことを言うと、今座っている椅子が爆発する仕掛けになっているから(笑)。後半は、刑務所を去らなければいけなくなり、それぞれが別行動になってしまうんだ。リックがシーズン1の病院で目覚めた時のような無防備な状態だね。これからは、生存のためにもっと戦わなければならないんだ。」

ノーマン「シーズン4は、今まで自分たちがやってきた中でも最高のエピソードが盛り込まれているよ。これまでお互いがどうやって支え合ってきたかが見えてくるんだ。安全な宿がない状態で、恐怖との闘わなければならない。早くみんなのリアクションが見てみたいよ！」

◆質問「ゴア描写(残酷描写)が多いですが、製作側と揉めたりはしましたか？」グレッグ「僕はエグゼクティブプロデューサーでもあるから、かなり早い段階で台本を見ることができるんだ。そこから、どんなゾンビを登場させればよいかアイデアを練るんだよ。揉めたことは殆どないね。でも唯一、シーズン4で、ゾンビの頭を刺して目玉が飛び出るというシーンは『やり過ぎじゃないか？』と言われたけれど、なんとか交渉してOKになったよ。僕たちはこの番組がとても大好きで、強い愛と心を持って製作しているんだ。新しいモンスターも創ることができるし、こんなに素晴らしいことはないよ！」

◆質問「ドラマでは強い信頼関係のあるリックとダリルですが、お二人はプライベートでも仲がいいそうですね。お互いの好きなところはどこでしょう？」

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。会見中も仲の良さを見せつけたノーマン・リーダスさん(左)とアンドリュー・リンカーンさん(右)。
アンドリュー「初めて会った時、『彼は天使だ！』と思ったね！最初から相思相愛だったよ。本作で伝えようとしているストーリーを愛しているしね。リックとダリルの関係の面白いところは、2人もリーダー格であること。リーダー格の男性は感情を語りたがらないキャラクターが多いけれど、彼等は語らずともお互いの気持ちが分かるんだ。常にお互いの事を気にかけているし、支え合っているところが素晴らしいね。スクリーン上で仲の良さを演じるには、普段でも仲が良いと非常にやりやすいんだ。仲のいい友人とスクリーンで親友同士を演じられるのは恵まれていると思うよ。こんなクールなヤツと仕事が出来て嬉しいね！」
ノーマン「アンディーは、アメフトで言うクォーターバック的な存在なんだ。スター選手だよ。彼は撮影現場にいちばん最初に現れて、いちばん最後に去っていくんだ。すごく仕事熱心だよ。本当に仲間思いで、何かあったらすぐに助けてくれる。やり過ぎなんじゃないかってくらいに手を差し伸べてくれるんだ。彼がバットマンなら、僕は喜んでロビン役に徹するね。」

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。会見中も仲の良さを見せつけたノーマン・リーダスさん(左)とアンドリュー・リンカーンさん(右)。
◆日本のファンへメッセージアンドリュー「とにかく、初来日できてとても嬉しいです。観て下さってるファンの皆さん、本当にありがとうございます。シーズン4は、自分の中でも脚本がとても良くできている思っています。脚本を読んだ時、衝撃的過ぎて思わずグレッグとノーマンに電話してしまったくらいだしね(笑)。是非楽しんで下さい。」
グレッグ「日本のファンに会うと、携帯のアプリでゾンビになった写真を見せてくれたりするんだ。本作に参加したことで、ゾンビの写真を見せてくれるくらい、皆さんにインスピレーションを与えられたことを誇りに思っているよ。シーズン4の後半は、シーズン4の序盤から構想を練っていたため、実は前半部分に伏線が張られているんだ。僕が監督する第9話は、コミック版をかなり再現しているよ。今までで、一番コミックを忠実に再現したものになっていると思う。」
ノーマン「皆さんありがとう！心から愛しているよ。シーズン4の後半は、観たら脳天が吹っ飛ぶと思うよ。この作品に携わることが出来て本当に幸運さ。」

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。ノーマン・リーダスさん(左)、アンドリュー・リンカーンさん(中央)、特殊メイク/共同エグゼクティブ・プロデューサー/監督のグレッグ・ニコテロさん(右)。
初来日であるアンドリューは、まさに「英国紳士」という言葉がぴったりで、終始落ち着き、穏やかな表情でいたのが印象的でした。逆に、先月も来日していたノーマンはかなり自由で、会見中に突如アンドリューと2ショットを携帯で撮影し始めたり、机に置いたコーヒーをスタッフに取り上げられると、ゾンビの真似をしてそれを追っていったり、とにかくやりたい放題(笑)。魅力的過ぎる2人にうっとりしてしまった記者会見でした！

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。会見中に記念写真を撮るノーマン・リーダスさん。

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。アンドリュー・リンカーンさん。

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。ノーマン・リーダスさん。

『ウォーキング・デッド』シーズン4後半放送記念 来日記者会見にて。フォトセッション中にはグレッグさんもキャストのお二人を撮影。

【『ウォーキング・デッド』放送スケジュール】「ウォーキング・デッド」シーズン4後半（第9話以降）は、FOXチャンネルで3月2日(日)より、毎週日曜夜11時～深夜0時 他。

FOXチャンネル公式サイト

シーズン1～4キャッチアップ放送★
『ウォーキング・デッド』シーズン4前半(1～8話)
FOXチャンネルにて 2月15日(土)&22日(土)深夜2時30分～　※2週に渡り放送
3月2日(日)午後1時～7時30分 ※第9話以降放送直前に放送

『ウォーキング・デッド』シーズン1～3
BS スカパー！にて2月2日(日)～2月9日(日)にもシーズン1～3 全35話キャッチアップ放
※2月23日(日)～2月28日(金)にもシーズン1～3　全35話キャッチアップ放送(再放送)予定。