お洒落カフェとか飽きたし、町中華の
「オムライス」が食べたい(3)
秘密にしたい、愛しき「中華オム」
おじちゃんとおばちゃんが営む、昔ながらの中華食堂で、常連のおじちゃん達に混じってオムライスを頬張りたいのです。
まずは、「町中華って何?」ということで、今回も私なりの「町中華の定義」を書いておきます。
〜町中華とは〜 ・本格中華ではなく、日本人の好みに寄せた中華が食べられる食堂 ・チャーハンやラーメンの他に、丼ものやカレー、定食メニューなども揃う ・昭和情緒漂う古びた外観 ・味のあるフォントの看板 ・古いのれんや扇風機、テレビが流れている ・年配の夫婦や家族での経営が多い ・地元の人に長く愛されている=長くあるお店
その魅力を伝えるべく!フィルム写真で紹介するのが、この連載です。
竹葉軒 / 西新宿
中野坂上駅や大久保駅からも徒歩で行けます。
アクセスはとてもいいとは言えない場所にありますが、オフィス街近くというのもあってか、昼間はいつもサラリーマンや地元のおじちゃんでほぼ満席状態。
店前に停まっているカブ、中華模様があしらわれた暖簾。そしてこの色褪せた食品サンプルが並ぶショーケース。
これだけで町中華ファンとしては、ポイント高め。
そして「竹葉軒」の魅力の一つが、料理を運んでくれるお母さん!接客がめちゃめちゃ丁寧で、すごく居心地が良いです。
(中華屋にありがちなぶっきらぼうな感じも嫌いじゃないですが…)
・オムライス(¥670)
ピシッとかたちを整えられた卵の中にはパンパンのチキンライスが詰まっています。崩してしまうのがもったいないくらい…。
酸味を残したケチャップ感強めのライスは、程よくしっとりで、玉ねぎと鶏肉のシンプルな具材も◎。
量は結構多めですが、最後まで飽きずに食べられます。
・カツカレーライス(¥880)
大迫力の大きなカツはサクサク系で、思ったよりもあっさりで、意外とペロリとイケちゃいます。
ルーはビーフの入ったドロッと濃厚な味わいで、シンプルなカツとの相性が抜群。
たっぷり乗った野菜サラダの間から、ちらりと見える”竹葉軒”の文字にも注目。
竹葉軒には、この他にも店名入りのお皿が数種類あって、これだいぶ私の胸キュンポイントです。
なのでテーブルの上はこんな感じで大騒ぎ。こういう小鉢のサービスも、町中華ならではですね。今回のフルーツは、梨でした。
すごく些細なことなんだけど、いつもこれにワクワクしてしまう。そして「また行こう」ってなってしまうのです。
【竹葉軒】 住所:東京都新宿区北新宿2丁目3-8 アクセス;西新宿駅から徒歩約7分、中野坂上駅から徒歩約9分、大久保駅から徒歩約12分 営業時間:11:30~14:50、17:00〜20:10 定休日:日曜日
もはや営業しているのかすら疑いたくなるようなビリビリの看板は、店名すら読み取れないほどの貫禄。
所狭しと飾られている統一感のないポスターや置物など、一生退屈しなそうな賑やかな店内。
そんな宝玉で注文するのは、当然「オムライス」と「五目チャーハン」。
・オムライス(¥800)
ご飯の量は、女性でも食べられるくらいの量なので、足りなさそうな方は+1品しても良いかも。
チャーハンのようにパラパラとしていて、ケチャップ味も比較的薄めなので、パクパク食べられちゃいます。
味があまり濃くない代わりに、ケチャップライスの香ばしさやだしの味がしっかり感じられるのも良い!
・五目チャーハン(¥1,000)
こちらもオムライスと同様、味は比較的薄めで上に乗った紅生姜がアクセントに。
量もそこまで多くないですが、たっぷりの具でしっかり満足感を得られる1品!
ちなみにオムライスも五目チャーハンも「スープ付」。
スープは、さっぱり薄味の料理とは反対に醤油ベースの”ちょっぴり濃いめ”な中華味。これがどのメニューともマッチするんです。
外観はかなり古くなっていますが、常連さんの多い「宝玉」。
1品料理もあるので、昼飲みにもぴったりだし、この先もずっと続けて欲しいお店の1つです。
【宝玉】 住所:東京都杉並区久我山5-7-12 アクセス;久我山駅から徒歩約2分 営業時間:11:30〜20:00(通し営業) 定休日:火・水・木曜日
これからもこっそり紹介していきます。第4弾もお楽しみに!
お洒落カフェとか飽きたし、町中華の「オムライス」が食べたい(3)はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。