ソチで大注目!羽生結弦選手SP曲「パ
リの散歩道」の原点

2月7日(現地時間) の開会式に先駆けて、6日(木) フィギュア・スケートの団体ペア/男子シングルのショート・プログラム(SP)から競技は幕を開ける。新種目である団体戦から個人戦まで、見所満載なフィギュア・スケートだが、いま最も注目されているプログラムの一つは、間違いなく羽生結弦選手のSP『パリの散歩道』だろう。羽生選手は前シーズンから同曲をSPに使用して以来、記録的な高得点を次々とマーク、いまや「世界でもっとも得点を出すプログラム」とファンから言われるほどだ。しかし『パリの散歩道』の作者を知るフィギュア・ファンは少ないかもしれない。
彼の名はゲイリー・ムーア。“ロック界の人間国宝”とまで形容され、世界中のギター・キッズ、ロック・ファンを熱くしてきた偉大なるギタリストだ。北アイルランド出身、1960年代からキャリアをスタートした彼は、70年代にシン・リジィ、コロシアムIIなどのロック・バンドを渡り歩き、80年代以降はソロ・プレイヤーとして数々の名盤を生み出してきた。彼のカリスマ的なギター・プレイは、ヴァン・ヘイレンやマイケル・シェンカー等と同様、様々なギタリストに影響を与えており、また“マシンガン・ピッキング”と称される驚異的な速弾き、そして感情を剥き出しにした“泣きのギター”で多くのリスナーを虜にしてきた。数々のメロディアスな楽曲で、世界でも特に日本で愛されてきたギター・ヒーローと言えるだろう。

『パリの散歩道』は1978年発売のアルバム『バック・オン・ザ・ストリート』に収録。2010年4月に21年ぶりに実現したジャパン・ツアーでも披露された、彼の代表曲だ。
しかし、その来日の翌年2011年、スペインで休暇中だった彼の突然の訃報に世界中のファンが涙した。そして今年、奇しくもソチ五輪のフィギュア・スケート競技初日である2月6日(日本時間2月7日)は、ゲイリー・ムーアの3回目の命日。
この3周忌を前に、ユニバーサル ミュージックではvirginレーベル作品を含めた、ゲイリー・ムーアの新しい公式サイトを1月にオープン。さらに1993年に発売されたアルバム『ブルーズ・アライヴ』に収録されていた「パリの散歩道」(ライヴ・ヴァージョン)のプロモーション・ビデオを同サイトで公開した。泣き叫ぶようなギター・プレイは、今も強烈な存在感で見るものを圧倒するだろう。
また2月12日から各配信サイトで、このゲイリー・ムーアの『SP「パリの散歩道/』(羽生結弦選手使用曲)他、浅田真央選手、高橋大輔選手などの日本人選手やパトリック・チャン、キム・ヨナの使用曲全17曲収録した配信コンピ『フィギュア・スケート2014』が配信される。

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