Razika / Slipp meg fri 時代に流さ
れるでも、抗うでもなく、“楽しむ”
。バンドのワクワク感が詰まった傑作
アルバムがノルウェーから到着!
こちらもオンタイムのポップ・ミュージックを彼女たちなりに解釈し、オリジナリティとアイデアを詰め込んだ傑作だと言えるでしょう。この「Slipp meg fri」の、隙間のあるビートや細かく刻むスネア、そしてこの130前後のBPMは近年のEDMやトラップのリズムそのもの。また、歌にもヒップホップ、ラップ的なアプローチを感じ取ることができます。一方で、The1975の「 Give Yourself A Try(https://open.spotify.com/track/619pVMIK3WvX529JIkQTY3?si=B7J6k1s9T2-fKnspRJ-IxQ) 」やMUSEの「 Pressure(https://open.spotify.com/track/3eSyMBd7ERw68NVB3jlRmW?si=iIt6MXBXRrOVnc2s1VcbGA) 」などで見られた、ノイジーなギターがこの曲にも採用されており、これも楽曲の中で良いフックになっています。
なお、、クレジットを見ると全曲に同郷のSSW・Matias Tellezがプロデューサーとしてクレジットされており、今作のウェルメイドなサウンド・プロダクションには彼も一役買っていそうな気配。
しかし、何より素晴らしいのは、基本的にギター、ベース、ドラム、そしてシンセというオーソドックスなバンド構成で作品が完結しているという点。そして、Razikaとしてのアイデンティティをしっかりと保っている点です。彼女たちのこれまでのアルバムと並べて聴いても違和感なく聴くことができます。時代に流されるでもなく、抗うでもなく、今の状況を楽しみながら、自分たちらしい音楽を作ろうとしている様子が浮かんでくる、そんなアルバムになっているのではないでしょうか。
Razika 『Sånn Kjennes Verden Ut』
Label:Jansen Records
Tracklist:
1. Slipp meg fri
2. Alt du føler er feil
3. En sjanse til
4. D esje meg
5. Sjørøver
6. Baby, gi meg kjærlighet
7. Flyplassen
8. Linjal
9. Det går ikke
10. Koring til På trynet
11. På trynet
12. 20 dager
13. Husk 26. januar
Spincoaster
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