Sexy Zone・中島健人はなぜ「天性の
アイドル」と呼ばれる? 王子様パフ
ォーマンスの魅力を解析

 そんなSexy Zone内では明確なリーダーポジションは設けられていない。だが、最年長の中島健人は劇場版『BAD BOYS J』、『銀の匙 Silver Spoon』と立て続けに映画の主演を務めるなど、実質的にグループを引っ張り続けている存在といえよう。

 中島の魅力は、何に対しても一生懸命な姿勢に尽きる。その本気さ加減が少しおもしろいのも、親しみやすさのひとつだ。たとえば、グループ名を言うときも彼は忠実に「セクスィーゾーン」と発音し、ファンのことも「セクスィーガール」と呼ぶなど、少し行き過ぎなくらいこだわりを感じさせるのも彼らしい。

 歌に関しても、その姿勢は健在。発声に少し癖はあるが、音程を外さず安心して聞ける。そして、胸をはだけさせたり腰を回す“セクスィー”なパフォーマンスは、常に全力だ。投げキスは「チュッ」とマイクがリップ音を拾うほど熱烈である。

 また、グループで歌っている「スキすぎて」でも彼の個性は爆発。マイクスタンドで歌いつつ腕を回転させる振り付けでは、ひとりだけ超高速な動きを披露してファンの中で話題になったほど。さらに、自身が主演したドラマの主題歌となった「BAD BOYS」での気合の入り方は、ほとばしる汗に比例。カウントダウンコンサートでも縦横無尽に走り抜け、歌い上げた。

 シンメトリーで踊る菊池風磨とは、ジャニーズJr.時代から「目立ちすぎ」と怒られた逸話が残るほど、ふたりとも自分の存在をアピールする手法に長けていた。危険な男を匂わせるような色気をまとう菊池に対して、中島はまっすぐに王子様キャラの道を進んでいったのだ。

 “ラブホリ王子”の異名を持つほど、甘いセリフを得意とするキャラクターからソロ曲「CANDY〜Can U be my BABY〜」も誕生。年頃の男子ともなれば、コテコテのアイドルソングを恥ずかしがる傾向にあるが、彼の場合はそんな気配は微塵も見せない。だからこそ、ファンは安心して彼が魅せるキラキラな世界に浸ることが出来る。

 その軸のブレないところが、中島健人の最大の武器。なぜなら、彼はいつも本気だからだ。どんなにクールにキメても、どんなにキュートにはにかんでも、ウソ偽りのない表情だと信じられる。天性のアイドルと呼ばれることも少なくない彼の才能は、そこにある。(ジャニ子)

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