渡辺えり・小日向文世・のん出演 音
楽劇『私の恋人』東京公演がスタート

渡辺えり主宰のオフィス3○○(さんじゅうまる)の音楽劇『私の恋人』東京公演が、8月28日(水)に下北沢・本多劇場で幕を開けた。同公演は本年度の芥川賞を受賞した上田岳弘の小説『私の恋人』(2015年発表)を、渡辺が脚本・演出を手掛け、小日向文世とのんを迎えて上演。公演は8月7日(水)の東大和市からスタートし兵庫、鹿児島、山口、福岡、岩手、山形を経て、東京が最終公演地となり9月8日(日)まで同劇場で上演される。
 (c)NB Press Online
本公演の注目ポイントは渡辺、小日向、のんの3人だけで、30の役柄を演じ分ける点。時空を超えた様々な設定のシーンで、時にはステージ上で、時にはセットの後ろでと鮮やかにテンポ良く衣装やキャラクターを替えていく。目の錯覚かと思わせるトリッキーな着替えもあり、まるで歌舞伎の早着替えを見ているようで圧巻。
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10万年前のネアンデルタール人とクロマニヨン人から、戦時中のミュンヘンの収容所、満州のサーカス団に現代から、世紀末の未来へと、舞台の設定は目まぐるしく変わっていく。一見すると混乱しそうな設定を違和感なくみせていくのは音楽の絶妙な使い方だ。本作で音楽を担当するのは気鋭の作曲家、三枝伸太郎。公演中は舞台下手に置かれたキーボードで、劇中音楽を生演奏。シーンの転換も三枝の演奏で繋いでいく。特に重要なモチーフとなるのは、各々のシーンに沿った歌詞で出演者が歌う劇中歌。ソロ歌唱、出演者全員でのコーラス、ギターでの弾き語り、曲に合わせたダンスと様々な形態で披露される。この劇中歌、三枝が本作のために描き下ろした。
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演劇と音楽と美しい舞台美術の三者三様のコラボレーションによって、各々設定が違うシーンも上質な短編小説集を読んでいるようであり、テンポ良く繋がっていく様は良質なDJミックスを聴いているようなステージであった。
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また、この日の開演前の影アナを担当したのは、渡辺えりとのん。ふたりの楽しい掛け合い影アナで、開演前の会場をわかせた。渡辺えり、のんの2人より東京公演開幕にあたりコメントが届いた。
渡辺えり
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今日からいよいよ東京公演!
今まで山形、久慈、福岡、兵庫を回ってきまして、お客様の評判が想像以上によくて、三人の役者の個性もとても出ている、それからオーディション組の天使たちも素晴らしい、との嬉しいお声をいただいています。
今までの公演と比べて東京は小劇場ですから、気持ちを引き締めてより緻密に、テーマが色濃く出るように、さらにみんなで頑張って、面白い舞台にしたいと思っています。
のん
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本多劇場でやれるということで、すごく心待ちにしてました。 地方公演を回って、色んなお客さんの反応を見てきたので、東京のみなさんはどうみていただけるのか、すごくワクワクしています。 自分が本多劇場にえりさんの舞台を観にきたりして、観る側でワクワクさせていただいた劇場だったので、自分が出れることになって嬉しいです。気合いをいれて頑張ります。
『私の恋人』は9月8日(日)まで東京下北沢・本多劇場にて上演。前売り券は完売。当日券のお問い合わせは劇場まで。

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