渡辺えり・小日向文世・のん出演 音
楽劇『私の恋人』東京公演がスタート
(c)NB Press Online
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10万年前のネアンデルタール人とクロマニヨン人から、戦時中のミュンヘンの収容所、満州のサーカス団に現代から、世紀末の未来へと、舞台の設定は目まぐるしく変わっていく。一見すると混乱しそうな設定を違和感なくみせていくのは音楽の絶妙な使い方だ。本作で音楽を担当するのは気鋭の作曲家、三枝伸太郎。公演中は舞台下手に置かれたキーボードで、劇中音楽を生演奏。シーンの転換も三枝の演奏で繋いでいく。特に重要なモチーフとなるのは、各々のシーンに沿った歌詞で出演者が歌う劇中歌。ソロ歌唱、出演者全員でのコーラス、ギターでの弾き語り、曲に合わせたダンスと様々な形態で披露される。この劇中歌、三枝が本作のために描き下ろした。
演劇と音楽と美しい舞台美術の三者三様のコラボレーションによって、各々設定が違うシーンも上質な短編小説集を読んでいるようであり、テンポ良く繋がっていく様は良質なDJミックスを聴いているようなステージであった。
今まで山形、久慈、福岡、兵庫を回ってきまして、お客様の評判が想像以上によくて、三人の役者の個性もとても出ている、それからオーディション組の天使たちも素晴らしい、との嬉しいお声をいただいています。
今までの公演と比べて東京は小劇場ですから、気持ちを引き締めてより緻密に、テーマが色濃く出るように、さらにみんなで頑張って、面白い舞台にしたいと思っています。
SPICE
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