倉科カナ、上白石萌歌らが出演 倉持
裕演出『お勢、断行』のメインビジュ
アルが公開
江戸川乱歩『お勢登場』の主人公である悪女お勢を、大正末期から昭和初期という時代背景はそのままに、また別の、黒い思惑の絡み合った場所に送り込み、活躍させたいと思ったのが始まりだった。 財産目当ての謀略によって、隔離病棟に幽閉された資産家。共犯者に黙ってめいめい大小さまざまな罪を犯す悪人達。彼らに独自の倫理観でもって制裁を加えようと目論むお勢。 そうした筋立ての物語を、あえて細切れに解体し、同一の場面を複数の視点で繰り返し描き、皆様を、善悪が目まぐるしく入れ替わる世界へといざなう試み。
倉持さんとは二回目です。倉持さんの作品はとても言葉が巧みで、見終えた後も劇中のセリフが頭から離れないような感覚が残ります。見るのも演じるのも大好きな倉持さんの舞台で、このお話をいただいたときはとてもプレッシャーを感じましたが、大きなご褒美をいただいたような気持ちです。とてもうれしくて、幸せを感じています。今回は悪女お勢を演じますので、悪女とはなにか考えながら、けれどもお勢はまずどのような人物かに向き合っていきたいと思います。作品を作る過程は大変ですが、今回、江戸川乱歩と倉持さんが出合い刺激的な作品となるとおもいます。共演させていただく手練れの俳優さんたちとともに努力し楽しみたいと思います。ぜひ劇場にいらしてください。
倉持さんの作品がとても好きで、姉が出演していたこともあり『火星の二人』(竹生企画、2018)は2度みました。何度も味わいたくなるような倉持さんの世界観に惹かれ、いつかご一緒したいなと思っていたので 出演が決まってうれしかったです。私が演じる資産家の娘は、この物語の中では、一番かきみだされ、振り回される立場にあると思います…無垢な少女が復讐にかかわっていくうちに、成長し変化していく姿を楽しんで演じたいと思います。静かにお芝居が広がっていく力を持つ世田谷パブリックシアターという空間で、しっかり皆さんには迫力と熱量をお伝えしたいと思います。劇場でお待ちしております。
大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に身を寄せた女流作家、お勢(倉科カナ)がいる。 その屋敷には、千代吉の娘(上白石萌歌)と住み込みの女中(江口のりこ)、そして千代吉と小姑 (池谷のぶえ)からの圧力に苦しむ後妻(大空ゆうひ)がいた。 ある日、千代吉に屈辱を受けた代議士(梶原善)は、後妻と結託し、松成家の財産をすべて奪い 去ろうと、千代吉を狂人に仕立て上げる計画を練る。 女中、精神病院の医院長(正名僕蔵)、貧しい電灯工事夫(柳下大)らを巻き込み、首尾よく進む かに見えたが、第一の殺人がおき、計画は思わぬ惨劇へと突き進むー
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。