【林青空 インタビュー】
めちゃくちゃ私の歌の魅力を
伝えられる一枚になった
本当に元気が出る曲を作れたと
自分でも思う
一曲を通して主人公の女の子の心情や性格が見えてくると思いました。一番のBメロで《絶対に曲げられない 信念がそこにはあるのだ》と強い想いを言葉にしているけど、2番のサビでは《見かけばかり囚われてるのは本当は私の方なのかも》と少し弱気な部分が見えたり。そんな主人公の恋愛に対する心情を書かれていますし、ドラマも恋愛ものということで、林さんの中で恋愛に対する曲げられない信念はありますか?
恋愛ですか?(笑) なんやろなぁ…。
ドラマの主人公のおしゃ子ちゃんの性格が、前作のインタビューで聞いた林さんの恋愛観に近いところがあるのかなと思いまして。
確かに私も作品を観た時にすごく共感する部分がありましたね。あんなにズバズバと言えないですけど(笑)。ここだけは譲れないし、変えたくない部分みたいなのを持ってる女の子がカッコ良いと思ったし、私も音楽に対してそういうところが多くて頑固って言われるから、“分かる分かる”と思ったんですけどね。恋愛においての曲げられないところは…特にないかも。
ないんですか?(笑)
盲目タイプなので。自分が変わっていってることにも気づかないみたいな。
相手で変わっていくタイプってこと?
そう(深く頷く)。好みとかも気づけば変わってる。見た目とか服とか…いやっ、恥ずかし! でも、最近は自分らしくいれるとか、自分が好きな服を着て“それがいいね”と言ってくれる人と一緒にいたほうが幸せかもって思っています。
自分のありのままを見てくれるのがいいと。
でも、それが分からなくなるんですけどね(笑)。
極端に自分の系統じゃない服装の人を好きになると、気づいたら同じ系統の服を着ていたり。
そうそう! そうなんですよねえ。好かれたいと思っちゃうんですよ。お恥ずかしい!
そこもある意味、真っ白という信念かもしれないですね。
ありがとうございます(笑)。そうそう、真っ白なんです!
納得できたみたいで良かった。あと、今回はMVでかなり演技をされていますね。撮影はいかがでしたか? 可愛い世界観の中で、林さんの多彩な表情が楽しめる作品に仕上がっていると思いましたが。
めちゃめちゃ演技しました! 今まで外ロケで歌ってるミュージシャンの私を撮影するMVが多かったですけど、丸一日かけての撮影やし、がっつりひとりの女子を演じるというのが初めてだったので、楽しかったけどどんなふうに出来上がって、どんな顔をしてるのか気になりましたね。他の作品も撮影してくれた監督さんだったこともあって、“ここはこうしたほうがいいんかな?”とか自分なりにアイディアを出させてもらいながら楽しくできましたけど…どうでしたか?
とても良かったですよ。林さんはOLの友達もいるけど、自分はOLのことが分からないと前におっしゃっていましたから。今回でOLの体験ができたのかなと思って。
あははは。やっぱり新鮮でしたね。ファンの方からも“OLの青空ちゃんが新鮮で面白かった”みたいに言ってくれてましたから。ライヴのシーンとかだとカッコ良く観てもらいたい意識があったけど、今回は素を出せたので、林青空ってこういう一面もあることが伝わるMVになったかなと思います。
前作から林さんを知った方からすると、いい意味でギャップがあるのかもしれないですね。そんな「ハイヒールシンデレラ」を通じて特に伝わってほしい想いはどこでしょうか?
聴きやすい曲ですし、聴いた人の耳に残ってくれて元気になれるような曲です。私も家で過ごす時間が増えたり、ツアーがなくなったりとかで落ち込んでる時期がしばらくあって、そういう気持ちが反映される曲ばっかりできてたけど、この楽曲を制作するきっかけをいただいて本当に元気が出る曲を作れたと自分でも思うんです。だから、幅広い人に聴いてもらって、元気になってもらえたらいいなというのがひとつあります。あと、主人公が女の子で、特別なことを歌ってないと思うんですよ。誰でも感じたことがあることを歌っているので女の子に共感してもらって、“カッコ良いやん!”と思えてもらえたら嬉しいな。
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