ミュージカル『オリバー!』子役キャ
ストたちに訊いた~(1)フェイギンの
ギャング団<ハックニー>チーム
■中村海琉(なかむらかいる)/チャーリー・ベイツ役
【A】ギャング団の中で偉そうにしている少年。
【A】幼い頃に捨て子だったチャーリー・ベイツを、フェイギンさんが引き取ったとイメージしています。
【A】子供のギャング団がイメージできなかったので、『オリバー!』の映画を観たり、孤児が出てくる映画や舞台を観たりして、イメージを膨らませています。
【A】大人のキャストの方はみなさん凄いので、気になります。
【A】本物のセットが届いたときに、テンションが上がりました。
【A】人数が多いので、感染対策には気を付けています。
【A】大勢で歌う場面はすごく楽しい場面なので、是非観てほしいです。
■河井慈杏(かわいじあん)/ディッパー役
【A】オーディション時や稽古中に海外スタッフさんからディッパーは弟が2人いて、お金持ちの家から捨てられたと聞いています。そういう話から想像してイメージを自分で作っています。例えば、ディッパーは3兄弟の長男なので、面倒見のいい人で、弟たちのよりどころなのでは?とか、3兄弟にとっては司令塔みたいな存在なのかな?とか。それを活かして、弟たちに命令をしているシーンをアドリブで入れています。今はお稽古でも(弟役)キッパーの田中誠人くんやニッパーの髙橋維束くんに積極的に話しかけたりして距離を縮めるようにしています。僕は本当の生活では弟はいないので、2人共とても可愛いです。作り上げた関係を演技の中でも活かしていきたいです。
またディッパーは、かつてはお金持ちの子だったので、ギャング団の中で唯一字が読めると海外スタッフさんから言われています。なのでディッパーは頭の回転も早く、賢く冷静な子なのではと思います。そういう意味で、ギャング団のメンバーの中ではフェイギンとドジャーから信頼を得ているのではないかな。と思っています。フェイギンやドジャーとの関係や、他のギャングとの関係性もこれからもっと深めて行きたいと思います。
【A】2人の弟たちのために食べ物、衣服などを盗んでいる時にドジャーと出会ったのではないかと想像しました。弟たちと生き延びていくために食べ物などを盗んでいる姿が必死だったのか、それとも盗みのテクニックがうまかったのか、それがドジャーの目にとまって、オリバーよりもちょっと先にギャング団のメンバーになったのではないかな、と。ドジャーはきっとそうやって、いつも街をさまよう孤児を観察していたんじゃないかなと、思います。
【A】子ども用の原作は(インターナショナルスクールの先生がプレゼントしてくれて)、前に読んだことがあったので、今回はディケンズの新訳版を頑張って読みました。53章もあって大変でした! 僕の演じるディッパーは出てきませんでした(笑)が、とても細かく当時の生活の様子が注釈で説明されていたり、ディケンズと同じ時代の挿絵画家が描いたイラストがとてもリアルだったので、オリバーやドジャー、ギャングのみんなが生きていくのがどれだけ大変だったのかを読み取ることができたし、その世界で逞しく生きていたかを想像することができました。
また、原作映画はオーディション前から好きな作品だったので何回も観て参考にしていますが、もうひとつ参考になった映画があります。ディケンズが「クリスマスキャロル」を書き上げる過程を映画にした『Merry Christmas! 〜ロンドンに奇跡を起こした男〜』という作品です。ディケンズ自身も救貧院で過ごした経験があり、彼が少年だった頃の描写をかなり細かく描いています。当時、孤児たちがどのような生活を送っていたかを知ることができました。ディケンズは、窮屈で恵まれない子ども時代を送っていたからこそ、オリバーのような家族の愛を得る存在も、ドジャーのように誰にもとらわれず自由に活発に生きる存在も、自分自身に重ねて描いたんだろうなとも思いました。僕の演じるディッパーもきっとドジャーのような自由人に憧れていたのではないか?と思います。
【A】ナンシー役の濱田めぐみさんとソニンさんです。お二人ともお稽古の時に、全く違う雰囲気だけれど、1フレーズ歌っただけでもまわりにある情景や群衆までが見えてくるようですごいなぁ、と周りにいて思わずのめり込んでしまいました。また、市村さんや武田さんは、ご出演の作品を観客として僕は観ていたので、本当にすごい方々だと思います。『生きる』の市村さんが演じる役場の職員のおじいさんの、か弱いイメージを自然に醸し出す歌や演技。『パレード』で武田さんの演じる記者の、セリフでは出せない存在感。それらを客席から観ていて、どうしたらあんなふうにできるのだろうと思っていました。今回、お二人の手下役になれるので、本物の手下になって色々と(演技の奥義を)盗み取りたいと思っています。
【A】いちばん最初のナンバー「素晴らしいご馳走(Food Glorious Food)」のみんなの気持ちが一体になってご飯を欲しいと訴えている感覚が好きです。もう一つは、「何でもやるよ(I'd Do Anything)」という曲の振り付けが好きです。馬車になるとか、色々なものに変わるので、どんなものになっているのかを想像しながら、ギャングのみんなに注目して欲しいです。
【A】子どもがとにかく沢山いるので、密にならないように着替えをするのが大変です!(笑) でも好きなことが似ているみんなと同じ空気を共有できて楽しくお稽古をしています。皆で力を合わせて力強い曲を表現したり、知恵を使って逞しく生きていく孤児たちの演技ができたらいいなあと思います。
【A】オリバーの魅力はメインストーリーが繰り広げられる脇にも、それぞれの登場人物に名前や、細かい設定や、仕掛けがあって、お客さんの目を飽きさせないことが魅力だと思います。当時の人々の暮らしぶりや感情が、曲中にも表現されています。市場のなかでいたずらするギャングなど、それぞれの役が舞台の中でしっかり生きている世界観を演じられるよう、細かい演技にも気を配ってお稽古をしているのでぜひ注目して観てください。
■山口俊乃介(やまぐちしゅんのすけ)/ハンドウォーカー役
【A】ハンドウォーカーはとても器用でフェイギンからも信用されているキャラクターだと思います。
【A】ハンドウォーカーは器用で色々出来るから、フェイギンのギャグ団に誘われて加わったのだと思います。
【A】映画を観ています。
【A】武田真治さん。とても面白い感じの方だと思っていたのですが、稽古に入ると別人のようで、とてもかっこよくて驚きました。
【A】友達が沢山できて、その仲間と一緒にいる毎日が本当に楽しいです。
【A】声変わりの真っ最中なので、声が出なくて困りました。
【A】大先輩の方々と子役のメンバー、スタッフさんと毎日、大事に作っている作品です。オリバーをご存知の方にも新しいオリバーをお届けできると思います。楽しみにしていてください!
■市村優汰(いちむらゆうた)/スネイク役
【A】スリがうまい少年なので、まわりの人を注意深く観察していると思います。
【A】スネイクは一人でスリをしているところをフェイギンに見られ、誘われてギャング団に加わったと思います。
【A】映画の『オリバー!』や『オリバー・ツイスト』を観て、当時がどのような様子だったかを知りました。CDも聴いていますが、素敵な曲ばかりなので、いつも口ずさんでいます。
【A】フェイギンのお二人と、ナンシーのお二人です。ギャング団としてお芝居を一緒にするシーンが多く、皆さんお芝居がうまくて勉強になります。
【A】ダンスの振り付けを覚えることが楽しいです。
【A】ダンスの振り付けを覚えることが難しいです(笑)。
【A】ギャング団のメンバー全員が個性的なので、それぞれを観て欲しいです。
■入内島悠平(いりうちじまゆうへい)/キング役
【A】いつもニコニコしていてみんなの心を優しくする男の子です。
【A】赤ちゃんの時にフェイギンさんに拾われて、ずっと育ててもらっているのだと思います。
【A】その時代とかの背景が分かるように youtube を観たり、歌を聴いています。
【A】フェイギン役の市村正親さんとオリバー役の越永健太郎くん。市村さんは声が大好きです。座っているだけで光を出す大きな岩みたいなところもカッコいいです! 越永くんは、お芝居も歌も上手で、特に彼の歌は大好きです。今の僕の目標です!
【A】振付のジェフさんがとにかく面白くて、稽古は何していても楽しいです。あと…面白かったことといえば、僕が稽古着のパンツを後前反対に履いていたことです……。
【A】まだ特にありません。頑張ります!
【A】ダンスの迫力がすごいです。全部楽しめる作品ですが、ダンスは特に楽しんでもらえるシーンだと思います。頑張ります!
■髙橋唯人(たかはしゆいと)/キャプテン役
【A】ギャング団の仲間を兄弟だと思っていて、目立つのが好き。
【A】キャプテンの父親は早くに亡くなり、すごく貧しくて食べ物もなく、仕事やお恵みを求めて都会のロンドンに引っ越しをした直後に母親も亡くなり、物乞いをしていたところをフェイギンに救われて、ギャング団に入ったと思っています。
【A】新潮文庫の「オリバー・ツイスト」の上・下巻を読み、1968年の映画『オリバー!』を見て、ギャング団の仕草などを勉強しています。
【A】髙田実那さんです。理由は、的確に指導してくださり、ダンスと歌、特に高音が素晴らしく尊敬できるからです。もうひとりは、ニッパー役の髙橋維束です。理由は、僕の弟だからです。
【A】「信じてみなよ(Consider Yourself)」のダンスです。いままで踊ったことのないコミカルでスピードの速い踊りを学べたからです。
【A】「何でもやるよ(I'd Do Anything)」という歌で、上流階級の女性を表現するダンスが難しいです。
【A】このミュージカルは、オリバーが幸せになっていくお話なので、オリバーが幸せになる時を観てほしいです。
■瀧澤拓未(たきざわたくみ)/スティッチム役
【A】ギャング団の中ではおだやかで優しい子なのではないかと想像しています。
【A】お父さんもお母さんもいない浮浪児で路上生活をもともとしていたけれど、小さい時に仲の良い友達ができて、その友達がギャング団の一人だったので、ギャング団に誘ってもらって加わったのだと想像しています。
【A】映画を見たり、他のディケンズの本を読みました。子どもたちは貧しくても明るい感じがしたので、元気に明るく演じたいと思っています。
【A】濱田めぐみさんです。以前にミュージカルを観た時に、歌に迫力があり、共演できるのがうれしいからです。また、武田真治さんのことも、本番前に筋トレをするのか気になっています。
【A】振付のジェフ先生が陽気で楽しいです。また、子どもが大勢いるので、みんなでダンスができることが楽しいです。
【A】お稽古は楽しいので、苦労は特にないです。ただ、お稽古場が家から遠いので通うのは大変です。
【A】「何でもやるよ(I'd Do Anything)」の曲が僕はとても好きです。オリバーがドジャーやギャング団と仲良くなっていくシーンでの曲です。子どもも大人も大勢出てきて歌って踊るので楽しい気持ちになれると思います。
■田中琉己(たなかるき)/スパイダー役
【A】高い所が大好きな男の子です!
【A】スパイダーは高い所が大好きで、ぴょんぴょん飛んでいたらある日高い所から落ちてしまってひとりぼっちで怪我しているのをドジャーが助けてくれてギャング団に入りました!
【A】映画の『オリバー・ツイスト』をHuluで何度も見ました! お稽古をしていくと、あ!このシーン知ってる!と繋がっていって、すごく楽しいです。あとは、ロフトからベットに飛び降りて高い所から上手にジャンプ出来るように練習しています!
【A】市村正親さんと武田真治さんです! 僕のボスなので沢山見てます! 歌っているところを観ると、声がかっこよくて映画で見てたフェイギンだ!!って鳥肌が立ちました!
【A】武田真治さんと筋トレしたのがすっごく楽しかったです!
【A】共演者の子たちが沢山いて、最初、仲良くなるまで少し緊張してしまいました。今はみんな仲良くて楽しいです!
【A】ギャング団の揃っているダンスと、それぞれのキャラクターが本当に面白いので観てください! 楽しんでもらえるように頑張ります!
■田中誠人(たなかまこと)/キッパー役
【A】スリが上手。眠るのが大好きな子。
【A】町を兄弟と歩いていたら、ドジャーに話かけられた。
【A】DVDを観ました。
【A】共演者の皆さん全員気になります。ソニンさんは、以前共演した事があるので特に気になります。
【A】台本を読んで想像した動きより、楽しい振付や動きがあって面白いです。
【A】覚えることが沢山で大変です。
【A】オリバーとドジャーの出会い、ギャング団の歌・ダンス、かっこいいです。
■髙橋維束(たかはしいつか)/ニッパー役
【A】ディッパー、キッパーの弟で、ギャング団で一番小さい少年です。盗みをすることが上手。
【A】ニッパーはロンドン生まれで、生まれてすぐ両親が亡くなってしまって、兄たちと盗みをしているところを、フェイギンに兄弟全員拾ってもらってギャング団に入ったと思っています。
【A】原作の小説はむずかしかったので、国際児童版 世界の名作19「オリバー=ツイスト」を読み、1968年の映画『オリバー!』も観て、どんなお話か勉強しています。
【A】ナンシー役の濱田めぐみさん、ソニンさんです。理由は、初めて舞台に立つ僕に、とても優しくしてくれるからです。
【A】プロの大人キャストの方と一緒に演技をできるのが楽しいです。
【A】一人で歌うところをうまく歌えるように何度も練習しています。
【A】オリバーの人生を変えた人々とのお話なので、オリバーの変わり方や人々の係わり方を観てほしいです。
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