「佐藤大樹は太陽のよう!」アニメ『
錆色のアーマ-黎明-』雑賀衆メンバー
登壇、第一話先行上映会&トークライ
ブレポート

2022年1月9日放送スタートのアニメ『錆色のアーマ-黎明-』の第一話先行上映会が12月30日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催され、上映後のトークライブに鶴首役の荒木健太朗、蛍火役の永田崇人、黒氷役の平田裕一郎、アゲハ役の神里優希、河原真明監督が登壇、MCは天津向が務めた。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会

「錆色のアーマ」は、舞台発の逆2.5次元というメディアミックス展開するプロジェクト。2017年6月に舞台版から始動したプロジェクトは、2019年に1月にプロジェクト第2弾としてコミカライズの連載がスタート、2019年6月に舞台の続編が上演されると同時にプロジェクト第3弾としてアニメ化が決定した。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
アニメ化の感想について荒木は「コロナで延期などもありましたが、ようやくアニメに行き着きました」とホッとした表情を浮かべた。永田は「プロジェクトスタート時は舞台を作るのに必死だったので、逆2.5次元ということでアニメになることは分かっていたけれど、実感はありませんでした。今、形になって改めてすごいなと思っています」とニッコリ。平田は「アニメ化発表時は、僕らが(声優を)やれるかどうかわからない状況でした。雑賀衆はこのメンバーで演じてくださいと言われて、夢が一つ叶ったという思いです」と微笑む。神里は「2年前、舞台の千秋楽でアニメ化を発表した際には、声を担当するかどうか決まってなかったけれど、漫画にもなって、そして今度はアニメになって。自分が演じてた役が二次元になるというのは新しい体験です」とうれしそうに経緯を振り返った。河原監督は「舞台のなかで語られなかったであろう雑賀衆。雑賀衆のメンバーの、雑賀衆になるお話しが、アニメで描かれています。(アニメで描かれる)物語を通じて、雑賀衆が仲間になっていくというイメージです」と説明し、アニメはエピソード0のような位置付けであることを明かした。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
第一話を観て、アフレコを思い出したキャストも多かったよう。神里は「舞台で演じてきた役だけれど、体が使えない。声しか使えないのは初めての体験でした」と声優挑戦を振り返る。荒木は「最後まで戸惑ったままアフレコをしていた気がします。慣れている役だけど、初舞台をDVDで見直してどんなキャラクターだったのか確認しました」と声優としてのアプローチの難しさを語り、「(織田三郎信長役の」増田(俊樹)さんはもともと声優だし、第一話を観たときは、僕以外みんないいよって思ったくらいです」と感想を付け加えた。
(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
河原監督は「コロナ禍で普段のアフレコとは収録方法が違って、可哀想だと思いました」とコメント。「掛け合いで間を作れないし、みなさん忙しい方ばかりだから、スケジュールの都合上、1人でのアフレコも多く大変だったと思います」とキャスト陣を労った。メンバーの中で最初にアフレコをしたという平田が「誰の声も入ってなかったので、様子が全くわからないまま収録しました」と振り返ると、荒木が「僕は最後だったので、みんなの声を聞くことができてありがたかったです」とお礼を伝える。舞台とアニメでは台本の書き方も違っているので、「戸惑った」と声を揃えた4人。永田は「舞台みたいにやってください。自由にやっていただければ、画は後から付けられますので」という説明があり、いつものように演じてみたという。しかし「自由にやったら怒られました」と告白。「リクエストを勘違いして受け止めていたようで(笑)。人生で一番というくらい怒られて、へこんだりもしたけれど、舞台のときのようにコミュニケーションを重ねて進めていきました」と苦笑いしつつも、充実した時間であったと説明した。神里が「ブースには僕がひとりぼっちでいるけれど、鏡越しにスタッフさんが何人かいて。みんなの話し声が聞こえないから、何を言われるのかドキドキしていました」と心境を明かす場面もあった。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
河原監督はキャスト陣のフリートークを聞いていると「役に似ている」と感じる部分が多かったという。平田は「舞台で役を演じていくうちに、自分とリンクする部分を見つけていくからかもしれません」と解説すると、他の3人も納得の様子でうなずいていた。ここで、役柄同様、リーダー的存在である孫一役の佐藤大樹の話題へ。荒木が「現場でもリーダーのような存在です」とコメントすると、永田が「太陽のような人。現場にいるだけで明るくなるし、踊っているときは、本当に“ぱあっ”と輝いています」とうれしそうに語る。役柄に通じる佇まいは、信長役の増田にもあったようで、「最初の舞台のときは、増田くんが“雑賀衆とは仲良くしない”と線を引いていたのが印象的だった」と振り返る4人。荒木が「でも、2回目の舞台のときには、キャラクターの関係性は出来上がっていたので、めちゃくちゃ仲良くなりました」とニッコリ。その様子を見た河原監督は「本当にキャストのみなさん、仲良しなんです。佐藤くんは役同様、お頭という感じです」と笑顔を浮かべながら、「アニメでは尺の都合上、泣く泣く削った部分もあります。語り切れない部分があるのは仕方ないところだけど、舞台の設定と一番違う信長については、もう1つエピソード(を描く)必要があると思っています」とし、いつか描きたいという意気込みも明かしていた。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
舞台での思い出については、平田の捻挫やコロナ前の打ち上げなどのエピソードが飛び出した。打ち上げではみんなでピザを注文して一緒に食べたり、佐藤プロデュースの流しそうめんなどもしたという。しかし永田だけが「流しソーメンの記憶がない」と記憶をたどる場面も。平田が「あのときもサウナに行ってたんじゃない?」と、今日のトークイベント前にも汗を流しに行っていた永田にツッコミを入れると、荒木が「僕たちもサウナに行ってから、流しソーメンやったよね?」と確認。まったく記憶がない様子の永田にMCが「ソーメンではなく汗を流していたのでは?」との問いかけに「うまい!」と立ち上がる永田だったが、最後まで流しソーメンの記憶は取り戻せないままだった。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
最後の挨拶で荒木は「舞台から役5年を経て、この日を迎えることができましいた。先走って楽しんで!」と先行上映会の参加者へ呼びかけた。永田は「逆2.5次元が実現していることに、僕自身実感はないけれど、ぜひみなさん、一足早く楽しんでください」とコメント。平田は「1月からアニメが始まり、2022年はいいスタートが切れそうです。一話を観たら引き込まれ、続きが気になると思います。いい感想をつぶやいてください。宣伝をよろしくお願いいたします」と呼びかけ、神里は「プロジェクトが始まってから、皆さんの応援はずっと届いていました。これからのアーマにも期待していただきながら、アニメを楽しんでください」と笑顔を浮かべた。河原監督は「音楽もアツくていい曲ばかり。アニメから『錆色のアーマ』を知る方にもおもしろがっていただけると思います」と胸を張って、トークライブを締めくくった。

(c)「錆色のアーマ」プロジェクト / (c)アニメ「錆色のアーマ」製作委員会
アニメ『錆色のアーマ-黎明-』の第一話先行上映会はStreaming+にて配信され、2022年1月5日(水)23:59までアーカイブが視聴可能。チケットも発売中なので気になる人はぜひチェックしてみて欲しい。
取材・文=タナカシノブ

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