パンダドラゴン 新たなチャレンジや
驚きの選曲・演出を盛り込んだツアー
、Zepp Nagoya公演をレポート

パンダドラゴン Zeppツアー2022「Hop Step Zeeeeeepp!!」

2022.1.10 Zepp Nagoya
地道なけんけんを重ね、新たな一歩を踏み出し続けて、今、大きく跳ねるとき。
ここでは、1月10日に行われた愛知・Zepp Nagoya公演の模様をお伝えする。ツアーは4月まで続くが、この記事にはネタバレが含まれることをご了承いただきたい。

6人組アイドルグループ・パンダドラゴンが、2022年1月から4月にかけて全国5都市をまわるキャリア初のZeppツアー『パンダドラゴン Zeppツアー2022「Hop Step Zeeeeeepp!!」』を開催。念願のステージに立てた喜びをあふれさせながら、新たなチャレンジや驚きの選曲や演出を盛り込んだ今ツアーは、6人のさらなる可能性を感じさせるものでもあるし、なによりとびきり楽しい。
今ツアーのテーマは、“世界旅行”。冒険家を思わせる新衣装でアンティークなトランクケースを手にステージに現れた6人は、「さぁ、僕たちと一緒に」とオーディエンスをいざなって、「NEO TRAVELER」へ。ステージ下段に3つ+上段横一面に大きく広がるLED画面が存在感を放つ豪華なセットで、伸び伸び歌って踊って、アイドルオーラ全開で輝く6人。Zeppの大きなステージが、よく似合っている。
パンダドラゴン
パンダドラゴン
自己紹介曲「PANDA DRAGON∞ -希望の空へ-」は、現体制での新たなアレンジで。アイコンタクトを交わしながら、今はまだ歓声を上げられないフロアに向けて大きくクラップしながら、真っ直ぐに届ける“僕らだけの歌”。胸が熱くなってしまう。レーザーライトが飛び交い、派手なチャイナテイストの映像を背にキレッキレなパフォーマンスを繰り広げる「VIVA!チャイナ」にしても、とんでもない高揚感だ。
「ここからもっともっと盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ、ダイナミックな動きと躍動感ある映像の相乗効果で圧倒した「サファリズム DE ね〜しょん!!」。裏地がそれぞれのイメージカラーになっているジャケットを翻しながら、艶やかな歌声と華麗なダンスで彩った「恋してBAILA!」。曲調も映像も照明もダークファンタジーに突き抜けた「Neverland」。曲ごとにガラッと異なる表情と表現で惹きつける6人から目が離せない。
あづ
たいが
なぎ
YouTube動画投稿以来、ステージで初披露となったのは「すーぱーぬこになれんかった」。オリジナル振付の“踊ってみた”だ。床に倒れ込んでからの怒濤のパフォーマンスは、トリッキーだしかわいいの極み。その後のあっと驚く1曲にしても、全力で楽しみたいし全力で楽しませたい!という6人の想いが、ひしひし伝わってくる。
事前に告知され、各会場で異なる組み合わせで化学反応を起こすユニットコーナー、Zepp Nagoyaに登場したのはようた&たいがの2人だ。たいがが提案し、ようたも気持ちを同じくして選んだのは、むすめん。(パンダドラゴンの先輩・MeseMoa.の前身グループ)の2ndアルバム『2222』に収録の、気まぐれプリンス&とみたけのコラボ曲「Would you like to dance with me?」。ユニットオリジナル曲「センチメンタル」とはまた違ったよさがあって、寄り添ったり、見つめ合ったり、背中合わせになったりしながら、息ぴったりに重ねた歌声はとても美しかった。
なるき
ぱっち
ようた
異世界に迷い込んでしまった6人が、元の世界に戻るためにそれぞれのミッションをクリアするべく奮闘したのは、幕間映像。見事チャレンジ成功して再会を果たし、宝箱の中から見つけたものは……むすめん。が2015年1月に行った東京・Zepp DiverCity単独公演『ほっぷステップZeeeeeeeeeepp!!』で着用していた衣装をベースにした、黒地にゴールドが映える和風衣装だ。堂々と胸を張ってまとい、愁い色漂う「大人になる前に」「嘘つかないで」、さらにはむすめん。の「牡丹雪」でしっかりと歌声をつなぎ、重ねていった6人。ライブタイトルと衣装だけでなく、その志も受け継いでいく。そんな覚悟と誇らしさも、そこにはにじんでいたように思う。
メンバーそれぞれのイメージカラーに染まるステンドグラス窓の映像も印象的だった「Snow Dance」は、歌で勝負するバラードだ。パンダドラゴンの大切な曲として、これからもきっと歌われていくのだろう。
パンダドラゴン
赤い番傘を使ったパフォーマンスとLED全画面に映る花吹雪で鮮烈に魅せて、またもや新たな扉を開いたのは「あゝ雪月花」。かと思うと、白パーカーにジーンズというカジュアルな衣装に着替え、ステージを右に左に動きながら振りまく“ダイスキ”でオーディエンスを虜にした「ダイスキ☆シンドローム」。ミラーボールが回る中、イッツショウタイム!なムードでワクワクさせた「ON THE HAPPY ROAD」。最強のトンチキソング、と敢えて言いたい「(超)あいどる道中膝栗毛」。何度観ても聴いても、エモーショナルな「明日ハ晴レ」。グっとくる青春感が止まらない「恋、サクラ前線。」。今ツアー開始とともにコロナウィルスがまたもや猛威を振るい始め、なかなか先は見通せないけれど。やはり、ステージに立つ推しを生で観て、声は出せなくてもペンライトを振ったりクラップしたりするのは、いいものだ。“離れていても 繋がれる時代だけど こうして温もりに 触れ合っていたいね”と、心から願う。

ようた、あづ
なぎ、たいが
ぱっち、なるき

「やっぱり、愛知のみなさんは反応が温かい!」と笑顔を見せる6人。出生地が愛知であり、この日初めて祖父と祖母にライブを観てもらえたなぎは、「最高のグループなんだぞ!っていうことをわかってもらえたと思います」と、特段嬉しそうだ。
「これまでパンダドラゴンの楽曲を数多く手掛けてくださっている阿久津健太郎さんに、このツアーのための新曲を描いていただきました。僕たちだから歌える曲だと思っています」
パンダドラゴン
パンダドラゴン
リーダーのようたがそう前置きしたのは、希望に満ちた新曲「Hop Step xxxx」どんなことがあっても、夢を諦めない。“君”=ファンのみんなと、いつだって心はひとつ。そんな信念に貫かれたナンバーは、最高の大舞台を目指すパンダドラゴンを支える、頼もしい柱のひとつとなるのではないだろうか。
この記事が公開されるころには、残すところあと2本。もしできるならば、今まさに駆け上がろうとする6人の挑戦心や熱情を生で浴びてみてほしい。

文=杉江優花

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