文藝春秋が主催する『文春らくご動物
園』今最もイキの良い世代の落語会を
2023年4月に開催 

2023年4月27日(木)伝承ホールにて、『文春らくご動物園』が開催される。
文藝春秋が主催する落語会といえば、2020年、コロナ禍でスタートした「文春落語」で、核となっているのは人気落語家の柳家喬太郎の独演会配信だ。落語のほかにも講談、浪曲、色物など多彩なゲストを迎えた企画ものも交えながら、オンライン落語会「文春落語オンライン」を毎月開催してきた。
3年経った現在、配信の落語会は少なくなったが、「文春落語オンライン」はチケットが取りにくい喬太郎目当てのファンに支持され、時々ハイブリッド(有観客での配信)にするなどして継続中だ。
定年のない演芸の世界では、もともと高齢の演者が頑張っていたが、ここ数年で人間国宝の柳家小三治、新作王の三遊亭円丈、六代目三遊亭円楽ら多くのベテランが亡くなった。彼らがいなくなり空いた“出番”には、柳亭小痴楽、桂宮治ら近年真打に昇進した若手が台頭し、寄席のレギュラーに定着しつつある。
今年2月には、「笑点」の新レギュラーに春風亭一之輔を起用という明るい話題が生まれた。超売れっ子の一之輔の加入で、落語に興味を持ち、寄席に行ってみようという流れが確実に増えるだろう。今、寄席は「イキの良い落語」の聞きどきで、客席にも“新顔”が増えつつあるのだ。
4月27日(木)に開催される『文春らくご動物園』も、世代交代の流れを感じさせる顔ぶれで注目の公演。昼公演には、三遊亭兼好、玉川太福(曲師玉川みね子)、春風亭昇也、夜公演には入船亭扇辰、柳家三三、三笑亭夢丸が出演する。
今春から「文春落語」は、毎月の喬太郎の配信と並行して、リアル公演を積極的に開催していくという。強力な助っ人として、演芸評論家の長井好弘がアドバイザーで参加し「自分が聞いてみたいと思う番組」を練っていった。「文春らくご動物園」はその第一弾公演になる。
落語会としては一風変わった「動物園」というタイトルも長井のアイデア。すべての演目に馬やネズミ、豚といった動物が登場し、彼らをめぐる悲喜交々の人間模様(?)が繰り広げられる。“演芸ビギナー”にも親しみやすいだろう。
出演は昼夜入れ替わりで、いずれも寄席や落語会のレギュラーに定着しつつある世代。実力は申し分ないと長井も太鼓判を押す。まさに気鋭の若手中堅を聞きたい人にはうってつけの公演といえるだろう。

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