渡辺翔太&森本慎太郎が2人ならでは
の友情とライバル関係を描く 『DRE
AM BOYS』会見レポート

2004年に滝沢秀明主演で初演が行われて以来、17年間にわたり、亀梨和也や玉森裕太、中山優馬、岸優太、菊池風磨らが主演を務め、多くのジャニーズタレントによって演じ継がれてきた『DREAM BOYS』。2019年の公演からは堂本光一が演出に関わり、作品をさらに磨きあげてきた。
20年目を迎える今回、主演を務めるのはSnow Manの渡辺翔太。チャンプをSixTONESの森本慎太郎が演じる。共に本作への出演経験もあり、思い入れの深い2人。制作発表会見で新生『DREAM BOYS』に出演するにあたっての意気込みを語った。
ーー演出を手がける堂本光一さんからオファーがあっての出演ということです。どんなお話をしたか教えてください。
渡辺:お話をいただいて、一度断ったんです。『DREAM BOYS』はジャニーズの歴史ある舞台ですし、しかもみんなが憧れる帝国劇場。そこに僕が立っていいのか? という不安があって、「なにわ男子とかどうですか?」と(笑)。その後でまた光一さんから「やっぱり渡辺がいい」と言われて、再度アプローチしていただけたことに心を打たれました。それからメンバーの目黒蓮にも相談して「渡辺ならできるよ。やってみたら」と言われたことで出演を決意しました。
森本:実は僕も一度お断りしたんです。SixTONESとSnow Manで『少年たち』をやったりはして、舞台に立ったことはあります。でも、帝国劇場に立つには実力・経験ともに不足していると思いました。「僕じゃなく、なにわ男子の藤原丈一郎がいいんじゃないですかね」と推薦しました。でも、「実は今回、渡辺と森本でやってほしいんだよね」と言われて。一度考えますと持ち帰ってメンバーに話したら「しょっぴー(渡辺)と慎太郎のドリボ、観たいな」と言ってくれて。観たいと言ってくれる人がいるなら、ステージに立ってもいいのかもしれないと思って決めました。
ーー改めてお互いの印象を教えてください。
渡辺:表向きはおふざけをよくしていて、やんちゃで面白くて陽気なイメージですけど、それでいてバラエティもお芝居もすごくマルチに活躍しているんですよね。根は真面目なんだと思う。ギャップがある人だと思います。
森本:この場に出る5分前くらいに「めちゃめちゃ緊張する」と言っていたんですが、こうしてステージに出たら主演らしくどっしり構えています。裏では小心者な部分も見せるけど実は男らしい一面もしっかりある。TVなどで見るといじられキャラだったり抜けているところがあったりするけど、頼りになる兄貴的な感じで尊敬できる人ですね。
(左から)森本慎太郎、渡辺翔太
ーー渡辺さんは、主演を務めることについてはいかがでしょう。
渡辺:今はとにかくプレッシャーを感じます。でも、Jr.時代が長かったので、人生何があるかわからないなというワクワク感があるというか。過去の自分に「DREAM BOYSの主演をやるぞ」と教えてあげたいですね。
ーー森本さん、チャンプの役作りについてはどう考えていますか?
森本:『だが、情熱はある』で(南海キャンディーズの)山里さんを演じるために増量したんですが、まずはそれを落とそうと思っています。僕の前にチャンプを演じた(田中)樹は華奢だけど僕は男らしいがっちりした体格。違う色が出るのかなと思うので、絞りすぎずに作っていけたら良いなと思います。
ーー田中さんに負けないぞ、という部分は。
森本:声量ですね。僕は声が大きいので(笑)。あと、最初で最後の気持ちで舞台に立とうと思っているので、1公演にかける思いは負けてられないなと思います。樹はがなるような声というか、喉に負担をかける発声で演じ続けて声を枯らさなかったこと、強さと弱さの落差の見せ方がすごくて「やるな」と思ったのを覚えています。僕なりにチャレンジしながら作っていきたいです。
ーーどういった点で新たな風を吹かせたいですか?
渡辺:たくさんの先輩・仲間が演じて中身や演出が変わってきた作品ですし、光一さんが演出するようになってまた一味変わったと思います。新しい風を吹かせるというより、過去に遡って“ザ・ジャニーズ”な演出と光一さんの演出の融合ができたら良いなと。光一さんに提案してみようと思っています。
『DREAM BOYS』ポスター
ーーお2人とも久しぶりの出演ですが、当時の思い出や覚えていることはありますか?
渡辺:公演中、着替えや移動の時のエレベーターは先輩や主演の方が優先で、僕らは1階から8階まで階段を使っていた思い出があります。
森本:螺旋状だから上り下りしやすいけど、気づいた時には体力がなくなってるよね。
渡辺:今回はエレベーターを使わせてもらえるのかなと。成長を感じるね(笑)。
森本:僕が出演していた時は亀梨(和也)くんが主演で、幕間に楽屋にお邪魔して、その当時好きだった子の話をずっと亀梨くんにしていた思い出があります。当時は小学校4年生くらいで、亀梨くんは大人だし優しいから僕の話を聞いて「そっか、こうしたらいいんじゃない?」ってアドバイスしてくれました(笑)。
ーー渡辺さんは前回主演を務めた菊池(風磨)さんと仲良しですが、何かお話しはされましたか?
渡辺:まだ「観にいくね」の一言しかもらってないです。光一さんが先輩すぎてお話しする機会がほとんどない状況なので、光一さんの生態を風磨にリサーチしようと思っています。
ーー森本さんは、田中さんから何かアドバイスをもらいましたか?
森本:「プロデューサーさんと仲良くなれ」って言われました。やっぱり稽古やボクシングの練習で大変なことが続くらしいんですが、プロデューサーさんと仲良くしてると、疲れた時に「疲れた~!」って言ったら休めるよって(笑)。実践しようと思いました。
(左から)森本慎太郎、渡辺翔太
ーー最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
渡辺:今までたくさんの方が演じてきた作品なので、『DREAM BOYS』について、ファンの方もそれぞれイメージを持っていると思うんです。キャストが変わってしまって悲しいと思う方もたくさんいると思いますが、ジャニーズの舞台はどんどん進化していくんだっていうところも見せたいですし、人が変わるのと一緒に作品も進化していく。観にくる方を後悔させない舞台作りをしていきたいです。みなさん期待していてください。
森本:僕ら2人が出せる空気感、2人だからできるお芝居があると思います。それがこの作品の中に入った時にどんな変化をするのか。稽古を積んで自分たちらしい『DREAM BOYS』にできたらと思います。最初で最後という気持ちでこの作品に挑むので、この作品にかける思いを受け取っていただけたら。精一杯頑張ろうと思います。
取材・文・撮影=吉田沙奈

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