あいみょんがサプライズで登壇、阪神
甲子園球場ライブ映像作品先行上映会
レポート

あいみょんの最新映像作品『Live & Documentary Film "AIMYON 弾き語りLIVE 2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場"』のDolby Atmos先行上映会が7月10日に東京と大阪で開催され、あいみょんがサプライズで登壇した東京での上映会のオフィシャルレポートが到着した。

7月10日、「『AIMYON弾き語りLIVE2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場』DolbyAtmos先行上映会」が新宿バルト9と、T・ジョイ梅田で開催された。これは7月19日にリリースされるあいみょんの新作Blu-ray/DVD『Live & Documentary Film “AIMYON弾き語りLIVE2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場”』で、最新の立体音響技術であるDolbyAtmos(ドルビーアトモス)が採用されたことに伴うもの。抽選で選ばれたファンはDolbyAtmos対応の劇場で、本編のライブ映像を臨場感のあるサウンドとともにいち早く体験することができた。
場内には甲子園ライブのグッズである「AIMYONS公式ユニフォーム」を着たファンの姿もチラホラと見られる中、開演時刻を過ぎると同じユニフォームを着たワーナーミュージックジャパンの小池真平が司会進行として登壇。新作Blu-ray/DVDの初回プレス分にNeSTREAM LIVE試聴シリアルコードが封入され、ディスク収録のライブ映像をDolby Atmosで、スマホなどでも簡単にストリーミング再生で視聴できること、その中から“裸の心”が先行で無料配信されることなどが伝えられた。
「上映会の前にみなさんに観ていただきたい映像があります」と話して流れ始めたのは、あいみょんからのコメント映像。初めての地元凱旋ライブで、これ以上ないくらいに思い出が詰まったライブになったこと、ライブ映像は自分でも見返してグッとくるシーンがあったことなどを話し、「まもなく上映スタートとなります。ぜひみなさん、ゆっくり楽しんでください……と思いきや、今からそちらに向かいます!」と話すと、なんと会場にあいみょんがサプライズで登場。場内からは大きな歓声と拍手が起こり、手を振ったり、タオルを掲げる人もいて、さながらライブ会場のような空気になった。
ここからは小池氏とあいみょんがトークを展開。「映画館での上映会は初めてだと思いますが、どんな印象ですか?」という質問には、「かなりソワソワして、さっき小池さんと一緒に私も出て行きそうになっちゃって、『ヤバ!バレる!』と思ったんですけど、無事にサプライズで登場できてよかったです」と笑い、「甲子園ライブの構想はいつ頃からあったのですか?」という質問には、「当初は2021年に開催予定だったけど、フルでお客さんに観てもらうために去年に延期になった」というエピソードも。
「センターステージでの弾き語りは甲子園史上初めて。何か思いがあった?」という質問には、「初めての武道館もセンターステージで一人でやりましたし、同じ形で、地元・西宮で弾き語りライブをやるのは、最初から固まってた感じがします」と話し、Dolby Atmosを体感した印象を聞かれると、「実際に球場にいるような雰囲気をDolby Atmosで味わっていただけたらなと思ったので、すごく嬉しいです」と回答。「ライブ映像の中で『ここは観てほしい』というポイントは?」という質問には、「全部でしょ」と笑った後、「ペンライトの光がすごくきれいやったので、センターステージで360度みんなに囲んでもらって、照らされてる自分を観ていただけたら嬉しいです」と話した。
映画館でのトークというやや慣れない状況に、「お客さんもちょっと緊張してますよね?でも正直、来るかなと思ってたでしょ?」と客席に話しかけると、「思ってた!」というファンの声援や拍手が返ってくる一幕も。最後の「ドキュメンタリー含め4時間超の映像を見ていただく方にメッセージはありますか?」という質問には、「かなり長くなっておりますので、次の日何も予定がないときに観てください。ゆっくり楽しんでもらえたら嬉しいです」と答えて、大きな拍手に見送られながらあいみょんは会場を後にした。
ここからはライブ映像の上映会がスタート。球場にサイレンが鳴り響き、オーロラビジョンに交流の深い笑福亭鶴瓶の口上が流れ、ブルペンからあいみょんが登場してライブが始まるが、そこから歩いてステージに向かう途中の歓声や、センターステージに上がったときの大きな拍手が上下左右から聴こえてくるのは、まさに球場にいるかのような雰囲気。360度をお客さんが囲んだセンターステージとDolby Atmosの立体音響は相性もよく、1曲目の“憧れてきたんだ”から生々しくもクリアなアコギの音と歌声がグッと迫ってくる。
だんだんと日が落ち、夜の闇に包まれると、あいみょんも話していた通りに場内一面にペンライトが光り、その光景は壮観の一言。上空に月が浮かぶ中、会場中の手拍子が臨場感を伴って響いた“満月の夜なら”などを経て、円形のステージから無数のサーチライトが天に向かって伸びる幻想的な光景に「ワアッ」という歓声が起こり、静かに揺れる無数のペンライトとともに歌われた“裸の心”は、間違いなくライブ前半のハイライトとなった。
インディーズデビュー曲の“貴方解剖純愛歌〜死ね〜”から始まったライブ後半では、西宮時代の葛藤や苦悩がられた“tower of the sun”を思わず涙ぐみながら、声を振り絞って歌う姿がこの日を象徴するシーンに。あいみょんの地元や家族に対する想いの強さと、それを温かな拍手で迎え入れたオーディエンスとの強い結びつきとが同時に伝わってくる感動的な名シーンで、まさに映画を見ているような没入感が感じられる場面でもあった。
ライブの終盤では場内がスマホのライトできらびやかに埋め尽くされた中、この日のために作られた新曲“サーチライト”が披露され、最後は「この曲があるから私はシンガーソングライターになれるのかなと思えた曲」という“君はロックを聴かない”を、バックスタンドの照明も点灯して明るくなった場内で、手拍子とともに歌い上げて大団円。あいみょんのキャリアの中でも屈指のライブとなった甲子園球場の弾き語りを、特別な音響とともに追体験できる、非常に貴重な機会となった。
文=金子厚武 撮影=永峰拓也

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