L→R チカ(Dr)、ユキナ(Vo)、ヘッツ(Ba&Cho)、マツリ(Gu&Vo)

L→R チカ(Dr)、ユキナ(Vo)、ヘッツ(Ba&Cho)、マツリ(Gu&Vo)

【花冷え。 インタビュー】
宇宙まで飛び出していけるように
進んでいきたい

ガールズラウド/ミクスチャーの超新星バンド・花冷え。が、メジャー1stアルバム『来世は偉人!』をドロップ! これは大袈裟ではなく、新しい時代を作るような発明的なラウド&ポップぶりで、いきなり大傑作を投下してくれた彼女たち。本誌初登場ということもあり、これまでの歩みとメジャー第一弾作へ込めた想いを訊くべく、メンバー全員を直撃した。

全てを詰め込んだ一枚に
仕上がったんじゃないかと思う

今作を聴いて度肝を抜かれました!前作『乙女改革』(2021年1月発表のアルバム)と比べても、階段10段分くらいを軽く飛び越えるくらいにとんでもない作品ができたなと。

ユキナ
あははは! 嬉しいです。ありがとうございます!
マツリ
今回はコンセプトを決めて曲を作りましたからね。キラキラした音だったり、シンセも意図的に入れたりしたので、そのあたりもこだわりました。

ライヴの衣装もそうですけど、音もどんどんとゴージャスになっていますね。

ユキナ
そうですね(笑)。歌詞もメジャーデビュー1作目にしか出せない曲や“等身大の自分たちがここから始めるぞ!”という曲、めっちゃふざけた曲もあって、全てを詰め込んだ一枚に仕上がったんじゃないかと思います。
ヘッツ
前作の進化版みたいな曲が多いですね。今までのアルバムにはなかった飛び道具的な歌が入っているし、私のソロ曲もあったりして。

「我は宇宙最強のインベーダーちゃんである」のことですか?

ヘッツ
そうです。宇宙まで花冷え。が広がってほしいという気持ちで作りました。
チカ
私は今年5月に加入したばかりで、リスナー兼プレイヤー的な感覚があるのですが、最初にデモを聴いた時は“なんじゃこりゃ!?”と思いました(笑)。メンバーとしてこれからの作品にがっつりかかわることができるのが楽しみですね。

今作の中でチカさんが叩いた曲というと?

チカ
10曲中6曲です。「Blast Off」「NEET GAME」「我は宇宙最強のインベーダーちゃんである」「お先に失礼します」以外は叩いてます。デモをもらい、レコーディングまでが早かったので大変でしたね。
ヘッツ
2、3日で6曲を叩かなきゃいけなかったからね。
マツリ
そんな状況でもテイクがいいものを叩いてくれたので、めっちゃ助かりました。

今作の内容は追って訊くとして、基本的な質問になりますが、2015年の結成当時にやりたかった音楽はどんなものだったんですか?

マツリ
それは今でもわりと変わっていなくて。最初はマキシマム ザ ホルモンのコピーバンドでしたけど、その1年後に私たちにしかできないものを作りたいと思ってオリジナル曲を作り出しました。その当時の曲は今年で8年目になるんですけど、それをブラッシュアップし続けている感じです。なので、今はやりたいことを具現化できていますね。

当時描いていたサウンド像とは?

マツリ
メタルコアにこだわっていたわけではなく、ミクスチャーやラウドロックとか、何でもありの楽曲です。“これが花冷え。だよね!”というものを当時から目指していました。
ユキナ
メンバーみんな、ジェットコースターみたいな展開の楽曲を好きなんですよ。
マツリ
私は海外のバンドが好きで、向こうのバンドは一度出てきたパートが出てこなかったりして。それらに影響されつつ、ユキナはヒステリックパニックが好きだったりするので、みんなのルーツにそういう構成の楽曲があるんです。
ユキナ
激しいだけでなくポップさもあって、しかもデスヴォイスが入っている曲を知らない人でも、思わず気になってしまうようなキャッチーさを大事にしたくて。

ユキナさんのシャウト、マツリさんのクリーンというツインヴォーカルも花冷え。の大きな武器です。このスタイルも当時から?

マツリ
最初のコピー時代はユキナがシャウトもメロディーも歌って、私はハモリ担当でしたね。でも、オリジナル曲では現在の体制になっていました。

ホルモンで言うと、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)とマキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)をユキナさんがひとりで担当していたと。

ユキナ
そうです! そして、ナヲ(ドラムと女声と姉)さんのパートをマツリがやっていました(笑)。
マツリ
今作でヘッツが歌う曲もあるので、面白味が増してきていますね。

では、8年活動する中でバンドの風向きが変わり始めたのは?

マツリ
「我甘党」(アルバム『乙女改革』収録曲)ですかね。そのあたりから勢いがついてきました。
ユキナ
海外の方がリアクション動画をすごく上げてくれて、その数が増えたんだよね。コメントもいろんな国の方からもらって、“日本じゃないところでこんなに広がるんだ!?”と驚きました。
ヘッツ
MVを観たらユキナが可愛い声で歌ったあとにシャウトしているので、その落差は海外の人が動画を作る上で、いいリアクションを取れるんですよ。
ユキナ
ギャップが良かったのかな?(笑)
マツリ
当時の花冷え。の美味しい部分が全部詰まった曲ですからね。それが海外の人に刺さったのかもしれない。
ヘッツ
初めてあんなにメタルメタルした曲を作ったんだよね?
マツリ
そうだね。「我甘党」を制作したことで、やりたい方向性がより一層固まった。ユキナの可愛い声とか私やヘッツのかけ声を全曲に入れて、それを「L.C.G (2019mix)」(アルバム『乙女改革』収録曲)からやり始めたんですよ。そのあとに『乙女改革』の制作が始まったから、それが大きいですね。
ユキナ
シャウトに面白い声を重ねることで、激しさの中にキャッチーさが生まれて、新しい花冷え。らしさが出た気がしました。
L→R チカ(Dr)、ユキナ(Vo)、ヘッツ(Ba&Cho)、マツリ(Gu&Vo)
ユキナ(Vo)
マツリ(Gu&Vo)
ヘッツ(Ba&Cho)
チカ(Dr)
アルバム『来世は偉人!』

OKMusic編集部

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