ともに役者生活50周年を迎える市村正
親と鹿賀丈史が出演 ブラッシュアッ
プを重ねた、新たなミュージカル『生
きる』が開幕へ
小説家をダブルキャストで演じるのは、平方元基と上原理生。“二枚目俳優”を封印し売れない小説家を見事に体現した平方に対し、上原は、当時の無頼派をも思わせるような昭和の香りを感じさせる小説家像だ。
定年を間近にした役所の市民課長、渡辺勘治(市村正親/鹿賀丈史)。
早くに妻を亡くした彼は息子夫婦(村井良大・実咲凜音)と同居しているが、心の距離は遠い。
そんなある日、渡辺は、自分が胃癌であり残りの命が長くないことを知る。
自暴自棄になった彼は、居酒屋で出会った売れない小説家(平方元基/上原理生)と夜の街に繰り出し、人生を楽しもうと試みるが、心が満たされることはなかった。
翌朝、市民課で働く女性・小田切(高野菜々)とよに偶然出会う。太陽のように明るい彼女に惹かれ、頻繁に誘うようになる渡辺は「残りの人生を、1日でいいから君のように生きたい」と本音を語る。そして、とよが何気なく伝えた言葉に心を動かされ、渡辺は人生をかけた決意をするのだった。
初日前会見時コメント
黒澤明監督が作ったこの『生きる』という作品を、演出の宮本亞門さんが舞台化して、音楽はブロードウェイでも活躍するジェイソン・ハウランドが素晴らしい曲を作ってくれて、なおかつ盟友2人が出ているこのミュージカル『生きる』。これを見なければ「生きたこと」にはならないのでしょうか?(笑) 是非劇場に観にいらしてください。お待ちしております。
今回の再演が2023年である意味ということを意識して取り組みたいと思います。やはり、今の時代、今のこの時に何故生きるのか、『生きる』を上演するのかということを念頭に置きながら芝居をしたいと思います。よろしくお願いします。
本作は日本のオリジナルミュージカルで3度目の上演となりますが、さらに面白く、ますます磨きがかかっています。劇中には華やかなシーンもあり、癌の話をしているけど全然悲しい話は無い、希望しかないようなガツンと心に響く作品です。是非劇場に足を運んで体感していただきたいと思います。お待ちしております。
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