SSPW10/30新宿大会急遽開催決定!藤
波辰爾・船木誠勝らが参戦!タイガー
・クイーンとウナギ・サヤカがタッグ
結成!

初代タイガーマスクの佐山サトル率いるストロングスタイルプロレス(SSPW)が、10月30日(月)新宿FACEにて『初代タイガーマスクストロングスタイルプロレスSPECIAL【THE ONE AND ONLY SAYAMA TIGER】 supported by愛英建設』を開催する。
今大会は後楽園ホールで行われる通常のナンバーシリーズとは異なり“欠場中の初代タイガーマスクを応援しよう”との声がファンやスポンサーから高まったために急遽開催が決定した特別な試合となる。そのため、通常の大会とは異なるマッチメークや初参戦となる選手の出場も実現。たとえば、キャリア50年を超える藤波辰爾が7年半ぶりにSSPWに参戦し、女子プロレスの黄金時代を築いたダンプ松本が初登場するなど、後楽園ホールのナンバーシリーズに勝るとも劣らない豪華メンバーが集結するのだ。
次期通常大会は女子タッグ王座決定トーナメントの決勝戦となる12月7日(木)後楽園ホール大会だが、その前に緊急開催となる新宿大会の見どころを探ってみよう。
【第1試合 シングルマッチ30分1本勝負】
日高郁人(ショーンキャプチャー)vs 槙吾(Mil gracias)
【第1試合 シングルマッチ30分1本勝負】
初代タイガーマスク佐山サトルを応援する特別大会のオープニングを飾るのは、日高郁人と槙吾によるジュニアの一騎打ちだ。
日高の推薦によりSSPWのリングにも上がるようになった槙吾は、格闘技とプロレスの二刀流をこなすファイターである。パンクラスの元ウエルター級王者であり、今年2月にはDEEPウエルター級王座を奪取した。その上、プロレスでは総合格闘技とは真逆の空中殺法を難なくこなす。格闘技ベースの日高との一戦は、空中戦プロレスと格闘技をミックスした闘いになることが予想される。
佐山サトルは初代タイガーマスクの四次元殺法で一世を風靡、UWFではスーパー・タイガーとなり格闘技ブームの礎を築いた。佐山の標榜したストロングスタイルでの空中戦とは、格闘技の下地があってこそ。その意味を日高と槙吾が存分に表現してくれることだろう。
【第2試合 タッグマッチ30分1本勝負】
ダンプ松本(初参戦/極悪同盟)& ZAP(極悪同盟)vs 高瀬みゆき(フリー)& 笹村あやめ(2AW)
【第2試合 タッグマッチ30分1本勝負】
長与千種&ライオネス飛鳥のクラッシュギャルズに牙を剥き、全国の女子プロレスファンに悲鳴を上げさせたダンプ松本がSSPWにまさか、かつ、待望の初参戦。“なぜストロングスタイルのリングに?”の声があるかもしれないが、クラッシュとダンプの抗争が日本中を熱狂させたのは1980年代中盤だった。80年代前半には初代タイガーマスクが大ブームを巻き起こしており、当時の男子プロレスのエッセンスを取り入れ女子プロレスに革命をもたらしたのが長与&飛鳥のクラッシュだ。そのクラッシュと激闘を繰り広げたのがダンプであり、そういった意味ではダンプのストロングスタイルも納得のいくところではなかろうか。
そのダンプが極悪同盟でSSPWに乗り込んでくる。パートナーはもちろん、謎の覆面レスラーZAPだ。対するは高瀬みゆきと笹村あやめの“フレッシュペア”、レジェンドvs現有勢力の図式となる。元アクトレスガールズでフリーの高瀬は、タイガー・クイーンとの闘いを通じSSPWに参戦、笹村はこれが昨年6・9後楽園以来2度目の登場となる。活気あるファイトが売りで、リング上で輝きを放つ2人。このチームがいかにして極悪同盟に切り込んでいくかが注目される。
ダンプの極悪がすべてをもっていくか、それとも高瀬&笹村が時代を越えた闘いで魅了するか。大荒れの場外戦は必至。観戦する方にも注意が必要だ。
【第3試合 タッグマッチ30分1本勝負】
間下隼人(第17代レジェンド王者/ストロングスタイルプロレス)& 阿部史典(格闘探偵団)vs 関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)& LEONA(ドラディション)
【第3試合 タッグマッチ30分1本勝負】
2・22後楽園で2AWの真霜拳號に流出していたレジェンド王座をSSPWに奪回、苦節16年にして初戴冠を成し遂げた間下隼人。8・31後楽園では将軍岡本を破り初防衛に成功したが、本来はこの大会で関根“シュレック”秀樹を迎え撃つ予定だった。が、シュレックが練習中にヒザを負傷、挑戦者が将軍に交代した経緯がある。
シュレックは9月に復帰し、改めて挑戦することがSSPWから発表された。王者・間下は「不戦勝だと思っている」と自信満々。メインの試合で将軍を下したことが追い風になっているようだ。とはいえ、格闘技の実績も豊富で大型のシュレックが間下の強敵であることは間違いない。プロレスデビューから5年での初戴冠をもくろむシュレック。王者になればレジェンドのベルトを巻いてRIZINのリングに上がる姿もあるだろう。しかしながら、間下にとってレジェンド王座はようやく手にしたSSPW最高峰のベルトである。まずはこの前哨戦で勢いをつけ、12・7後楽園決戦に向かいたいところだ。
そして、この2人の脇を固めるのが阿部史典とLEONAである。間下と組む阿部は、もはやSSPWのレギュラー選手と言っていい。小気味いいファイトはすべてをかっさらう独特のオーラを持っている。下手をすればパートナーの間下でさえ影が薄くなる可能性さえあるのだ。また、シュレックと組む藤波2世LEONAは、19年12・5後楽園における鈴木秀樹戦以来、約4年ぶりの参戦となる。藤波との父子タッグでSSPWに初参戦したのが15年6・11後楽園だった。鈴木戦では屈辱の敗北を味わったLEONA。それ以後の成長をこの機会にぶつけたい。間下とシュレックの絡みが注目される中、LEONAと間下、LEONAと阿部の闘いにも注目が集まれば…。
【第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負】
ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)& 井上京子(ワールド女子プロレス・ディアナ)& 伊藤薫(伊藤道場)vs ダーク・タイガー(DarkerZ)& ダーク・チーター(DarkerZ)& ダーク・ウナギ(DarkerZ)
【第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負】
ジャガー横田、井上京子、伊藤薫といった全日本女子プロレスのレジェンドが集結、DarkerZとの全面対決という超異色のカードがここで組まれた。しかもレジェンド軍は3人ともバリバリの現役だ。
対するDarkerZはダーク・タイガー&ダーク・チーター&ダーク・ウナギの編成。タイガー・クイーン狙いでSSPWに乗り込んできたマスク軍団ながら、正直、クイーン潰しにはほど遠い状況となっていると言わざるを得ない。SSPW女子相談役を務めながらも、みずからヒール軍団CRYSISを率いるジャガーがここでDarkerZを一気に潰しに来ることも考えられるだけに、DarkerZがレジェンドにどう抗っていくかも見どころとなるだろう。DarkerZとして3戦目のダーク・ウナギは正体バレバレながら、DarkerZの一員としてどれだけ機能するかも勝負の分かれ目となりそうだ。
ジャガーのインサイドワーク、京子と伊藤のパワーをどのように突破するか。クイーン狙いのDarkerZとしては、レジェンドとの遭遇は決して本意ではないだろう。だからこそ、レジェンドの存在感に食われてはならない。DarkerZの存在意義が問われそうだ。
【ダブルメインイベント(1) タッグマッチ60分1本勝負】
藤波辰爾(ドラディション)& スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)& チェック島谷(GLEAT)vs 船木誠勝(フリー)& 高岩竜一(フリー)&宮本裕向(暗黒プロレス組織666)
【ダブルメインイベント(1) 6人タッグマッチ30分1本勝負】
ダブルメインイベントの第1試合として組まれた豪華6人タッグマッチ。中でも注目は“炎の飛龍”藤波辰爾、久々のSSPW参戦となるだろう。71年5月にデビューし翌年の新日本プロレス旗揚げに参画、78年の凱旋帰国を機にドラゴンブームを巻き起こし、ジュニアヘビー級のカテゴリーを定着させた。藤波のヘビー級転向からジュニアの流れを引き継いだのが、佐山サトルの変身である初代タイガーマスクだった。故アントニオ猪木氏の新日本を支えたのが藤波、初代タイガーなら、そのブームを仕掛けたのも当時専務取締役営業部長の新間寿会長だった。この歴史が今回、藤波の参戦によりひとつのリングに結集されるからたまらない。
その中で試合を行うのが、現在も現役バリバリの藤波だ。その藤波は16年3・24後楽園以来、約7年半ぶりのSSPWマット登場となる。初参戦は09年7・20相模原での初代タイガー&藤波組だった(vsアレクサンダー大塚&ザ・グレート・サスケ組)。SSPWで藤波と初代タイガーが組んだのは、14年9・18後楽園が今のところ最後となっている。それだけに、藤波が欠場中のタイガーにエールをおくる試合になりそうだ。
今回、その藤波と組むのがスーパー・タイガーとチェック島谷。スーパーは佐山サトルの直弟子でSSPWのエース。佐山の遺伝子を受け継ぐスーパーと藤波の合体はまさしく夢の競演でもある。また、ここにGLEATの島谷が入ることによってどんな化学反応が起こるのか注目される。
島谷はSSPW2度目の参戦。前回、8・31後楽園の評判から今回も参戦の運びとなった。その要因となったのが小気味いい動きである。前回はジュニアのタッグマッチだったが、今回は大物たちに囲まれどれだけ試合をかき回すことができるか。試合のスパイスになることが期待される。
藤波組と対するのは、船木&高岩&宮本組だ。かつて藤波の付き人だった船木。SSPWでは「初代タイガーのいないリングを守る」と宣言し、レジェンド王座の価値を高めてきた。藤波とは15年5月11日に藤波のドラディションで一騎打ちを行っており、腕十字で勝利。対戦は昨年ゼロワン『押忍PREMIUM』4・10両国国技館大会での6人タッグ以来で、今年の5月30日には、ドラディションの後楽園ホール大会でトリオを組んでいる。
船木の脇を固めるのがジュニアの大御所・高岩とデスマッチファイターの宮本。高岩と藤波の遭遇は新日本ジュニアの系譜であり、宮本と藤波は異次元の遭遇と言っていい。デスマッチファイターながら宮本はかつて掣圏真陰流トーナメント優勝を機にSSPWとの関係が生まれた流れがある。藤波を中心にここから何が生まれるか、注目したい。
【ダブルメインイベント(2) タッグマッチ60分1本勝負】
タイガー・クイーン(ストロングスタイルプロレス)& ウナギ・サヤカ(ギャン期)vs 高橋奈七永(フリー)& 沙恵(柳ケ瀬プロレス)
【ダブルメインイベント(2) タッグマッチ30分1本勝負】
ダブルメインイベントの第2試合は、女子タッグマッチだ。現在開催中の初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメントでは、クイーンがダーク・ウナギをタイガー・スープレックス・ホールドで破り決勝進出を決めた。ダーク・ウナギは今大会でジャガー組と対戦。そして、ウナギ・サヤカが今大会のメインでクイーンとのタッグを結成する。その真意は謎でしかないが、今大会ならではの実験的(?)タッグと言えるのではなかろうか。空中分解の危険性もある中で、両者が対戦するのは奈七永&沙恵組である。
“女子プロレスの人間国宝”と呼ばれる奈七永はSSPW初参戦。全日本女子プロレスでデビューし全女末期を支え、現在も現役バリバリのトップレスラーだ。彼女のモットーは“パッション”。それはSSPWのストロングスタイルと相通じるものがある。SSPWで女子の試合が行われて以来、これまで参戦がなかったのが不思議なくらいだ。それだけに、満を持しての登場と言えるだろう。この試合がメインになった意味はそこにあるのではなかろうか。やはり、クイーンとの初遭遇は大注目。クイーンの機動力を奈七永のパワーが圧倒する場面が想像できるが、クイーンはクイーンで奈七永攻略法をどのように練ってくるかに期待がかかる。この試合をきっかけに両者の間に何かが生まれるかもしれない。
また、奈七永とウナギの絡みもクイーン同様に大注目のマッチアップだ。両者はゼロワン5・6高田馬場でシングルマッチを行っており、奈七永が勝利。バックステージでは敗れたウナギが奈七永に襲いかかる一幕もあった。そんな因縁があるだけに、ただでは済みそうもない。そこに柳ケ瀬プロレスの沙恵がどう割って入るか。恵まれた体格の持ち主だけに、ここはビッグチャンスとも言えるだろう。そして、12・7後楽園でのトーナメント決勝戦(クイーン&梅咲遥 vs ジャガー横田&薮下めぐみ)が控えるクイーン。師匠ジャガー横田との直接対決を気持ちよく迎えるためにも、奈七永戦は大注目の試金石となる。
(文・新井宏)
当日は小林邦昭と山崎一夫によるトークイベントも開催

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