映画『屋根裏のラジャー』道頓堀が舞
台の構想も……?寺田心、大阪の子ど
もたちからの質問に等身大の名回答

12月2日(土)に大阪ステーションシティシネマにて、長編アニメーション作品『屋根裏のラジャー』の親子試写会が行われ、主演の寺田心、百瀬義行監督、西村義明プロデューサーによるティーチイン付き舞台挨拶が行われた。同日の公式レポートが到着した。

同作は、長編第一作『メアリと魔女の花』が150の国と地域で公開され、世界で鮮烈なデビューを飾ったスタジオポノックの最新作で、イギリスの詩人・作家のA.Fハロルドによる『The Imaginary』を原作とし、想像から生まれた誰にも見えない少年・ラジャーを主人公に、イマジナリーフレンドたちによる現実と想像が交錯する世界で繰り広げられる大冒険が描かれる。
映画『屋根裏のラジャー』予告編
大阪ステーションシティシネマでの親子試写会の上映終了後、会場に集まった親子たちの大きな拍手の中ゲストの3名が登壇。まずMCから大阪の印象を聞かれた寺田は「大阪にはよく来るけど食べ物がおいしい! たこ焼きや551なども美味しいし、モンブランやチーズケーキの新しいスイーツが流行っていると聞いて、ケーキ作りが好きなので食べて自分でも作ってみたいです!」と話した。百瀬監督は「新喜劇など観に来たことがありますが、特に夏の暑い日に行った天王寺動物園のセミの声が大きくて印象に残っていますね」、西村プロデューサーは「2年程前、脚本の内容を相談しているときに、(実際には実現しなかったが)イマジナリ(劇中に登場する“想像のともだち”のこと)を道頓堀の橋から川に飛び込ませるとおもしろいと思っていたんです。そしたら、まさか今年来る(阪神タイガースがリーグ優勝、そして38年ぶりの日本シリーズ制覇を達成したこと)と思っていなくて!やっときゃ良かった…!あれをやっていたら今年大ヒット間違いなかったのに!」と悔しさを滲ませ会場は笑いに包まれた。
西村義明プロデューサー、寺田心、百瀬義行監督
その後、会場の親子の皆さんからの質問を受け付けるティーチインがスタート。すると会場の子供たちから次々と手が挙がり、ゲスト3名に対して様々な質問をぶつけられた。
まず、お母さんと見に来た子どもから「この映画でこだわったところは?」と聞かれると寺田は「収録は、まだ作品が白黒で手書きの状態で1年程前に行ったんですが、声変わりギリギリの時期でラジャーと共に声が成長しているのでは?という時期でした。オーディションの際も使用された印象的な映画の一番最初のセリフが、ラジャーとしての第一声だったんですが、本番でも一番難しく、こだわった部分です」と答え、百瀬監督は「イマジナリは第三者からは見えない存在なんですが、この映画では第三者がみることができるので、輝きを持ってしっかりと存在してほしいと思っていたので、“イマジナリをどう描くか”が難しくも、面白く、やりがいがありました」と話しました。西村プロデューサーは子供のころに聴いたある歌を引き合いに「(その歌を)子供の頃聞いた時に、“子供の時にだけ素敵なものに出会えるのかぁ”と思ってたんです。でも、“そうじゃないよ、大人になっても素敵な出会いはあるし、みつかるんだよ”と伝えたくてこういう映画を作ったんです。“隣にいるお母さんにも、君が見えている素敵なものは見えているよ“と伝えたかったのが僕のこだわりでした」と答え会場もその深い言葉に聞き入っていた。
また、「寺田さんにはイマジナリがいたんですか?」という質問に寺田は、「いたことがあるんだよ!小さいころに持っていた黄色いクマのぬいぐるみにコロちゃんと名前を付けて。ぬいぐるみだから見える存在だったけど…想像の世界で遊んだり喋ったりする秘密のお友達だった!僕にもイマジナリはいたよ!」と子どもの時のエピソードを披露。さらに別の子供から「この作品を通して学べたことは?」という質問が飛ぶと、西村プロデューサーは「例えば、小さい頃に出会った人の名前を忘れてしまうけど(中略)、そういう方々のおかげで生きているし、小さい頃に『火垂るの墓』と映画を観ていなかったらアニメーションを作ろうと思わなかったなと。忘れてしまってもちゃんと心の中に残っていくんだな、ということをラジャー君たちに教わりました」と話し、寺田は「僕がいま、絶賛反抗期だから(笑)、余計なことを考えてしまうんですが、いつでもまっすぐで諦めないラジャーのようにいつもいれたらいいなと思います」と答えた。
ティーチインの最後に「自分の夢の為にどのような努力をしてますか?」という質問が出たところ、寺田は「何事に対しても諦めない気持ちとか、好きな気持ちとかを大事にしています。学校の校長先生に教えてもらった“時間は有限、努力は無限、後悔は永遠”という言葉の意味が、中学生になるとわかったんです。もう友達と遊んでいると楽しくて……本当に時間がないと思ったんです。でもそんな中で30分とか10分とかちょっとした時間でも良いので夢に向かって勉強するようにしています」と、現在中学3年生である等身大の言葉でアドバイス。
最後に会場の親子たちをバックにフォトセッションを行い、会場が大盛り上がりの中、大阪での舞台挨拶は終了した。映画『屋根裏のラジャー』は、2023年12月15日(金)より上映スタート。

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