ゆいにしお『mid-20s的生活』

ゆいにしお『mid-20s的生活』

ゆいにしおの
『mid-20s的生活』
- #6 mid-20sと
よくわかんない焦り -

1997年生まれのmid-20s・シンガーソングライターのゆいにしおが、mid-20sあるあるな生活や恋愛模様を本人のイラストとともにご紹介。「mid-20s(ミッドトゥエンティーズ)」とは、20代中盤の世代のこと。あっというまに去っていった20代前半を惜しみつつも、mid-20s以降の生活に向かってたくましく生きるエッセイをお届けします。

mid-20sに突入して、わけもわからず焦りまくることが増えた。
次々と友人が結婚していくから? SNSでいろんな人の成功が流れてくるから?
痩せなきゃ、と思いながら日々着実に体を肥やしているから?

さらに、mid-20sにはあらゆる選択肢がある。
転職、結婚、出産などなど、「私はこっちの道だったかな…」と
先々で後悔しないように、なんとかやっている。
これでいいのかな、こっちであってるのかな。

こんなにどうしようもなく焦ってしまうのは、
なりたい自分と折り合いをつけていく時期だからなのかもしれない。
「やってよかったこととやらなくてよかったこと」を書き出して、
自分の人生の棚卸しをするといい、と人生の先輩から教わったことがある。
といったって、棚卸しの判断にも迷うことがある。
これはやってよかったことなのかな。この先もやり続けるべきなのかな。

その棚卸しのチェックリストになった言葉を紹介したい。

・できそうなことを、褒められそうな場所でやる。都合のいいところに自分を移動させるのがコツよ。
(ジェーンスー『おつかれ、今日の私。』)

・嫌なものは嫌って言っとかないと
好きな人に見つけてもらえなくなる
(『大豆田とわ子と三人の元夫』2話)

また、「30代・40代入ったらもっと楽になるし楽しいよ!」という言葉も、たびたび先輩方からいただく。

力強い言葉を灯台にして突き進んでいけば、暗かった足元もぼんやりと明るくなる。
mid-20sのよくわかんない焦りを、言葉を栄養にどうにか突き進んでいこう。
今年も大変お疲れ様でした。うちらようやってる。良いお年を!
ゆいにしお プロフィール

ユイニシオ:透明感の中にも深みのある声と、心地良いメロディーが持ち味のシンガーソングライター。2016年から愛知県にて弾き語りで活動をスタート。18年に開催された日本コロムビア主催『半熟オーディション supported by Eggs』でグランプリを獲得。2021年10月にTVアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』のオープニングテーマに「息を吸う ここで吸う 生きてく」が起用された。22年10月にメジャー1stフルアルバム『tasty city』をリリースした。ゆいにしお オフィシャルHP

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OKMusic編集部

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