劇団チーズtheater、杉咲花主演映画
『市子』の原作でもある代表作『川辺
市子のために』を再演
1987年、バブルが始まる少し前、東大阪市のとある団地で川辺一家は何食わぬ顔をして暮らしていた。
父は既に失踪し、母はスナックで働く性依存症の美人であった。
姉である市子は無戸籍児《離婚後300日問題》として育った。
時は流れ2015年8月、ある白骨化した遺体が山中から発見される。
その遺体には不可解な謎が表出し、刑事・後藤は調査を開始する。
ちょうどこの頃、市子と同棲していた長谷川の元から市子が行方不明となっていて……
大浦千佳 コメント
今年、映画『市子』が公開され、たくさんの方に“川辺市子”という人物が広まっています。
2018年上演時に、無戸籍の当事者の方に舞台を観ていただく機会がありました。終演後に、「私たちのことを、取り上げてくれてありがとう」と言っていただいたことは、今でも忘れません。
今回、川辺市子役をやらせていただくことは、正直、辛く不安で恐いです。でも観てくだった方々が、何かを感じ取って、何かを想うことがあれば、それは川辺市子が広まることであり、社会の歪みを問えることだと願っています。是非、劇場で“川辺市子”を目撃してください。劇場でお待ちしております。
そんな劇団としても個人としても、それに演劇としても映画としても代表作となった『川辺市子のために』を再演出来ること、非常に嬉しくもあり、緊張もしています。
映画化するにあたり、戯曲を見つめ直しブラッシュアップしました。
ただ、それは映画という媒体に特化する為でもありました。演劇はまた違う作品です。
素晴らしい演劇体験を提供できるように、仲間と共に稽古をしていけたらと意気込んでいます。是非、映画も演劇も両方楽しんでください。お待ちしています。
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。