ももすももすの
『きゅうりか、猫か。』
- #22 だんだんと溶ける涙の氷 -

ワンマンライブ『黒猫会議』が無事終わった。
心配していたけれど、満員御礼で、良いライブが出来たと思う。

自らを、“腐れバンドマンです”と冗談混じりに自己紹介していたが、
久しぶりにちゃんとバンドで演奏できて嬉しかった。

この一年は一生分くらい、色んなことがあって、我ながら信じられない。
でも、心の芯は強くなったと思う。
音楽の仕事に対する、情熱が一本のビームになった感じ。

生まれ変わっても、バンドマンになりたいなと、思ったのは初めてのこと。
まあ、生まれ変わりなんてないので、現在という今を一生懸命生きるのみである。

大量の処方薬と、大量の愛と、大量の音楽で、目がまわるくらい、生ききりたい。
まだ足りない作品と、微笑める何かを、作れれば、もう後悔なんて何もない。

否、我が人生、いつ死んでもいいやと思えるくらい、
全力で生きているから、とても好き。
辛いことはたくさんあるけれど、
フィクションだと思って、なんとかやり過ごしている。

こんなに、ダメ人間のももすだけれど、来年もよろぴく。

もっと苦しいことがあっても、笑っていたい。
弱っているところを他人に見せたくない。
そんな動物みたいな生態だけれど、来年はもっと活躍できますように。
そして、聡明なバカになれますように。

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