アカデミー賞ノミネートの短編アニメ
『ダム・キーパー』は日本人と日系人
の共同監督作品だった!
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上映時間18分の短編アニメ『ダム・キーパー』は大気汚染に覆われた世界で汚染から守られている街に暮らすひとりぼっちの豚の少年が主人公。彼は8時間に一度、歯車のネジを巻いて風車を動かすことで、汚染された空気をダムの外側に追い出すという仕事をしている。
この予告映像ではここまでしか見ることができない。
『ダム・キーパー』のサイトによると、街人たちは平和ボケして街が大気汚染から守られていることも、ダム・キーパーの存在も忘れてしまっているらしい。そんなある日、豚の少年が彼の通う学校に転校してきた天真爛漫なキツネと出会うことで、少年のその後の人生が変わっていくというストーリーのようだ。
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この映像では豚の少年の境遇やキツネと出会った後の様子などストーリーの断片を垣間見ることができる。
キャラクターや絵のタッチはやわらかく可愛らしさを感じるが、大気汚染や平和ボケといった題材に加え、いじめや友達との出会いなどがどのように描かれているのかとても気になる。ぜひ短編アニメ『ダム・キーパー』を観てみたいと思うのだが、現在、この短編を日本国内で観るチャンスはない。
日本では昨年、横浜と表参道で開催された「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014」で上映されたのだが、その時に観ておかなかったことをとても残念に思う。
『ダム・キーパー』の共同監督の1人である堤大介は18歳までを東京で過ごし、NYの美大を卒業。もう1人の監督、ロバート・コンドウは南カリフォルニア州で生まれ育った日系人。2人はともにピクサーで『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などのアートディレクターとして活躍していた。『ダム・キーパー』は休暇中のサブプロジェクトとして制作した自主製作映画だった。
堤は昨年7月にピクサーを退職。ロバートとともにトンコハウスを創設し、映画を始めとするコンテツビジネスを始めている。
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『ダム・キーパー』は2014年ベルリン国際映画祭で公式上映され、ニューヨーク国際子供映画祭ではAudience Awardを受賞、サンフランシスコ国際映画祭では子供映画カテゴリーの大賞となるゴールデンゲート賞を受賞するなど、世界から注目されている作品だ。様々な賞を受賞してきたこの作品がオスカーを獲得できるのか、授賞式が楽しみである。
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