【山崎あおい】好きだけど悔しさも感
じるリアルなラブソング
今年8月にメジャーデビューした注目のシンガーソングライター山崎あおいの1stシングルは、友達以上恋人未満の曖昧な関係を描いた切ないラブソング!
取材:田中隆信
8月に発売したアルバム『ツナガル』に続いて、1stシングル「Just Friend」がいよいよ発売されますね。
はい。『ツナガル』は北海道で活動していた中高生の頃の集大成的な作品で、メジャーデビュー作なので名刺代わりの一枚でした。今回の『Just Friend』はいきなり派手なエレキのイントロから始まったりしていて、アルバムの雰囲気とも違っているので、“こういう面もあるんだよ”っていうのを見せられるんじゃないかなって思っています。
歌詞の内容は、相手との距離感などすごくリアリティーがあって、共感できる気持ちが描かれているなって。
そうですね。これは高校三年の頃に書いた曲なんですけど、好き好き言うだけのラブソングではなく、ピュアな片思いでもなく、好きになって悔しかったりするようなリアリティーのあるラブソングを書いてみたいと思って作りました。サビの《どうしてキスをしたの?》っていう言葉が私の中ではキーワードになっていて、そこから物語を広げていって。ちょっと曖昧な関係のふたりを描いた曲なんですけど、いろいろ考えた結果、“Just Friend”って言い切っちゃうタイトルにしてみました。
カップリング曲のことも訊かせてください。「ハナウタ」はゆったりとしたテンポの温かい雰囲気の曲ですね。
高校一年の時に書いたんですけど、私自身、ちょっと悩んでいたりしていて、自分を励ます気持ちで書いた曲です。ガチガチに“頑張れ”って背中を強く押すんじゃなく、“大丈夫、なんとかなるよ”って姿勢で励ましている曲なので、ちょっとつまずいた時とかに散歩しながら聴いたりして、軽い気持ちになってもらえたらいいなって思ってます。
カタカナのタイトルが多いですよね?
確かに“多いね”ってよく言われます。好きなんですよ、カタカナが。個人的な感覚なんですけど、カタカナのほうがポップな感じになるような気がするんです(笑)
3曲目の「君だけ」も他の2曲とはタイプが違っていて、あおいさんの違う一面が垣間見える曲だと思いました。
今もそうなんですけど、人見知りで、全体的に男っぽいというか、女子らしくないのがコンプレックスなんです。なので“帰らないで”って言えるようなかわいい女子に憧れがあるんですよ。共感してくれる人がいたらいいなと思って書いた曲ですね。
中味の濃い一枚になりましたが、猫と一緒に写ってるジャケットもとても印象的ですね。
アルバムのジャケットは私じゃなかったので、今回は横顔ですけど、私がドカン!と出てみました(笑)。実は、この時初めて猫に触ったんです。
え? 初めてなんですか!? 意外な感じですけど。
はい。いとこの家にいた猫がすごく凶暴でいつもにらまれる感じだったんです。それがちょっとトラウマに(笑)。この撮影の時もちょっと怖かったです。途中、機嫌が悪くなったみたいで“シャー!”って言われちゃいました(笑)
最後に、今後どんなアーティストになっていきたいのかを教えてください。
シンガーソングライターなので、自分が作った曲をたくさんの人に届けていけたらいいなと思っています。メジャーデビューしてから、イベントを含めて、たくさんのライヴをやらせてもらっていますので、ライヴで印象に残せるようなアーティストになることが今の一番近い目標です。
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