【the studs】
取材:土内 昇
パーフェクトなシングルだと思ってる
10月に3週連続リリースをして、早くも次のシングルが出るわけですが、今回もシングルとして出したい曲ができたからすぐに出すという感じですか?
aie
そうですね。「闇のち雨」は今年の5月ぐらいにあったんですが、ヴォーカルとギターだけのアコースティックなものだったんで、それをバンドアレンジにしてシングルとして出したいという話が当初からあったんですね。3週連続リリースの時はあの3曲が合ってたから、別の機会ってことになったんですけど、曲があるわけだから「闇のち雨」ともう1曲で両A面シングルにして出そうってことになったんです。で、そこに入れるカップリングとして「スパイダーネスト」を作ったんですけど、その出来がすごく良かったので、この曲を冠にして「闇のち雨」と両A面で出そうって。だから、最初に「闇のち雨」と両A面で出す予定だった曲は外して、「rain drop」のリテイクである「雫(rain drop another version)」を作ったんです。
「スパイダーネスト」はシングルを意識した曲ではないと?
aie
ライヴで盛り上げる曲を作ろうとしたらハマったという感じですね。頭の中に、なんとなくLUNA SEAっていうイメージがあったんですよ。それをみんなに伝えて、スタジオで合わせたら、意外とすんなりできましたね。全然LUNA SEAじゃなくなりましたけど(笑)。
みんなで合わせた時もライヴをイメージして?
yukino
イメージしていたところもありますけど、“ライヴのために”って感じではないですね。
響
疾走感というか、最後までダーって行っちゃうようなものがいいってことになって、ある程度の完成形が見えた時にライヴで盛り上がる曲になるのかなって思えたので、無意識のうちにそういう気持ちが入ったのかもしれないですね。
もともとアコースティックだった「闇のち雨」は、どんなものにリアレンジしようと?
aie
漠然としてあったイメージはSADSみたいにパンキッシュでスピード感があって…だから、「忘却の空」みたいなスピード感をドラムで出してほしいって言ったんですけど、結局、最後までやってくれなかったんですよ。
響
「闇のち雨」はバラードになると思ってて…。
大佑
ビートが刻めなかったって正直に言いなさいよ(笑)。
響
刻めなかったんです(笑)。16ビートや8ビートでやってみて、SADSっぽいイメージで叩いたものよりも、普通に叩いた方が疾走感が出てるってなって、今回はそれでって…。
バックのサウンドが変われば、歌も変わるのでは?
大佑
どっちかと言ったら、アコースティックの時よりも激しくなく、リズムに合わせるような感じで歌ってましたね。歌詞もどこかでワッと盛り上がる感じではないので、淡々と歌った方が入りやすいかなって。
両A面とリテイク、内容の濃いシングルですね。
yukino
表題曲は勢いがあるから、ライブが楽しみになると思うし、「雫(rain drop anotherr version)」は家で部屋を真っ暗にして聴いてもらえば、いい感じの曲だと思うので、全てに聴きどころのある濃いシングルになりましたね。
aie
パーフェクトなシングルだと思ってます。トリプルA面でもいい…それこそ5週連続リリースでも良かったぐらい(笑)。そういう意味では、連続リリースの締めに相応しいと思います。どころのある濃いシングルになりましたね。