宝塚歌劇宙組トップスター・真風涼帆
が陰陽師役、天才画家役で魅了『白鷺
の城/異人たちのルネサンス―ダ・ヴ
ィンチが描いた記憶―』

宝塚歌劇宙組公演の本朝妖綺譚『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』、ミュージカル・プレイ『異人たちのルネサンス』―ダ・ヴィンチが描いた記憶―が10月5日(金)、兵庫県・宝塚大劇場にて開幕した。
■本朝妖綺譚『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』<作・演出/大野拓史>
●転生を繰り返し、魅かれ合っていく陰陽師と妖狐
『白鷺の城』は、古くより伝わる「玉藻前伝説」をルーツとした日本物レヴュー。物語の舞台は、絢爛たる平安の都。霊的存在の式神や鬼と対決をする陰陽師・安倍泰成(真風涼帆)。そして、人の心を艶やかに惑わせる魔性の妖狐・玉藻前(星風まどか)。千年にわたって何度も転生し、争ってきた泰成と玉藻前は、いつしか互いに心が魅かれ合っていた。時を越え、場所を変えて繰り返される壮絶な因果。泰成は、その数奇な運命に終止符を打つためにひとつの決断を下す。
本朝妖綺譚『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』 撮影:森好弘
魔除けの呪符として知られる五芒星を背景に映し出すなど、さまざまな映像演出を駆使しながら、陰陽師の独特の世界観を構築。また、彩り豊かな衣服をまとった民衆による壮大な踊りは、平安の優雅さがあり目を奪われる。一方で、泰成と式神の舞は、まさに「妖綺譚」と言うべき妖麗な空気を漂わせる。
本朝妖綺譚『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』 撮影:森好弘
■ミュージカル・プレイ『異人たちのルネサンス』―ダ・ヴィンチが描いた記憶―<作・演出/田渕大輔>
●天才レオナルド・ダ・ヴィンチの創作の源は、一人の女性への愛
『異人たちのルネサンス』は、ルネサンス期のイタリア・フィレンツェが舞台。ヨーロッパ随一の芸術の都において、「万能の天才」として特にその名をはせたレオナルド・ダ・ヴィンチ(真風涼帆)の若き日にスポットをあてたオリジナル作。時の統治者、ロレンツォ・デ・メディチに創作を依頼されながらも、気ままに過ごしていたレオナルドは、ロレンツォの愛人でもある幼馴染・カテリーナ(星風まどか)と出会い、いつしか寄り添いあうようになる。

ミュージカル・プレイ『異人たちのルネサンス』−ダ・ヴィンチが描いた記憶― 撮影:森好弘

「モナ・リザ」「最後の晩餐」「ウィトルウィウス的人体図」など、後世へと語り継がれる傑作絵画を生み出したレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が実は、一人の女性への愛を創作の源としていたという、ユニークなストーリーが展開。フィレンツェの華やかさと深遠な愛憎劇のコントラストに魅了される。

ミュージカル・プレイ『異人たちのルネサンス』−ダ・ヴィンチが描いた記憶― 撮影:森好弘

■宙組トップスター・真風涼帆、トップ娘役・星風まどか
●まったく違うキャラクターを見事に演じ分ける
『白鷺の城』では安倍泰成を、『異人たちのルネサンス』ではレオナルド・ダ・ヴィンチを演じたのは、2017年11月に宙組トップスターに就任した真風涼帆。平安時代に生きる凛々しい陰陽師と、15世紀末から16世紀を駆け抜けた稀代の画家という、まったく違う特殊なキャラクターを見事に演じ分けている。
また、娘役トップ・星風まどかも『白鷺の城』で玉藻前、『異人たちのルネサンス』ではカテリーナに扮し、ともに主人公との美しくも激しい愛を体現。真風涼帆、星風まどかの様々な表情を堪能できる。
本朝妖綺譚『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』、『異人たちのルネサンス』―ダ・ヴィンチが描いた記憶―は、11月5日まで宝塚大劇場にて、東京宝塚劇場では11月23日から12月24日まで開催される。
取材・文=田辺ユウキ 撮影=森好弘

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