首振りDolls

首振りDolls

現在の首振りDollsと
ニューアルバム『アリス』の
関係について迫る
マンスリーインタビュー 第4弾公開

首振りDollsとしてやってて、
これじゃないなって思ったことは
あんまないかもね

――そういう意味では、3人ともルーツが違うようで重なる部分はあるというね。そこがまた面白かったりするのかな。
ナオ:そう。首振りDolls全員ルーツがどこですかって話してたら、みんな別々のこと言うんだけど、共通言語がちゃんとあるんですよね。みんな同じバンドを結構聴いてるんですよ、ずっと。だから、曲を作ってても、言うとすぐ伝わるから、いろいろと作業が早いんですよ。

――そうだね。
ナオ:曲に対しては、出来たものをとにかくやってみるって感じだからね。こんなのできた、よしやろう!みたいな。

――じゃあ、最初から方向性を話し合うとかはなかったんだ?
ジョニー:ない。例えば、突然ラップ調のやつができたとしても、とりあえず一回持って行って聴かせるからね。一回、いかがでしょうか? って。
ナオ:で、一回やってみる。だから、ラップでもやるよ。
ジョニー:なんなら、俺いつかやりたいよラップ。実はやりたいと思ってる。
ショーン:やりましょう! Beastie Boys!
ナオ:Beastie Boysやろう!
ジョニー:3MCで行こう!
ショーン:3MC(笑)!?
ナオ:いいね! 3MC! 3人ともわりと声高いからパート分け大変やね(笑)。

――いいかもいいかも(笑)。そういう意味では全然抵抗はないんだね、いろんなジャンルを首振りDollsの中に取り込むということに。
ジョニー:ないない。俺Beastie Boysとかめっちゃ好きやし。

――ショーンも?
ショーン:そう。前の前のバンドはBeastie Boysっぽいバンドやってたんですよ。
ジョニー:Beastie Boysって元々パンクバンドやん。ハードコアバンドから始まっとるし。一回バンド時期に戻ったけどね。
ショーン:戻りましたね。あの、ちょっとダサめな感じがたまらなくカッコ良かったんですよね(笑)。
ジョニー:そうそう(笑)。俺もあの時代好き。
ショーン:やっぱりあのバンドの音で、あのラップがカッコいいんですよね。ゆるいラップをのせるのが。そういうバンドになりたかった。あんなバンドになりたい!っていうバンドをやってました(笑)。そこが原点だったりしますね。

――ナオも抵抗はないんだ?
ナオ:全然。
ジョニー:ストーンズが黒人のシンガーとか入れてやったりしたじゃないですか。将来はあんなのもやりたい。サックスとかも入れて。
ナオ:カッコ良かったり面白かったりすれば、何でもいい。今まで首振りDollsとしてやってて、これじゃないなって思ったこと今まであんまないかもね。一番最初の頃に、あの、「鏡地獄」っていう曲が出来たときにメンバーに聴かせたら、最初ボツになったんですよ。メンバーに“またその感じ?”みたいに言われて。当時、俺が持ってくる曲がそんな感じの曲ばっかだったってのもあって。自分の中では、この曲いいんやけどな…ってのがあったから、諦めきれなくてもう一回持ってってやってみたらすごく良くて。で、「鏡地獄」はやるようになったの。

――「鏡地獄」なんて、首振りDollsの代表曲だもんね。
ナオ:そう。リードトラックみたいな感じになったからね。だから、そのときのこともあって、バンド内で、頭ごなしにやらないっていう選択肢がなくなったような気がする。まずは、何でもやってみるような感じになっていったのかもしれない。

――「鏡地獄」ができたくらいの時代って、他にはどの曲が?
ナオ:「ニセモノ」とか「籠の鳥」とか「タイムマシーン」「ロックンロール」とかかな。
ジョニー:最初の最初よ。

――首振りDollsになって最初に出来た曲が「ニセモノ」って言ってたもんね。
ナオ:そう。その頃に一気にできた曲たち。「鏡地獄」とか「被害妄想」とか。あと「首輪」「嫌ダ!!」もあったかな。たしかに、こうやって上げてみると、このラインナップ見ると、このラインナップの中に「鏡地獄」が来ると、またその感じ? って思う気持ちも分からんでもない。
ジョニー:まぁね。展開的にパターンが似ていたりしたから、ちょっと変えたのかな。何かアレンジしたよね?
ナオ:したね。何か変えたと思う。
ジョニー:転調といか、ずっとEやったのをたぶん、Amを入れたとかだったかな。

――ちょっとしたアレンジを加えたことで随分印象が変化したんだね。
ナオ:メロ自体はできてたからね。

OKMusic編集部

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