【Liyuu インタビュー】
いろんな私を表現して、
本当の私を理解してもらいたい
日本のアニメを愛し、コスプレで注目を集め、2020年にアーティストデビューを果たしたLiyuu。現在は『ラブライブ!スーパースター!!』で声優も務める彼女に、待望の1stアルバム『Fo(u)r YuU』の完成を機に、中国・上海から日本へと夢を叶えるために来た時の心境や、歌に込めた想いなどをじっくり話してもらった。とってもキュートな素顔が垣間見えるインタビューを体感してもらいたい。
今は目の前のことをひとつひとつ
しっかりとこなしていきたい
Liyuuさんは中国がルーツとなりますが、日本に来てどのくらいになるのでしょうか?
1年とちょっとですね。
その1年でどんな心境の変化がありましたか?
歌が好きという気持ちに大きな変化はないですが、この一年間、歌と向き合う中で歌唱力が上がっているように感じていて、すごく嬉しいです。ただ、日本語の歌詞は本当に大変で…。
やはり言葉の壁が大きいですか?
そうですね。どうしても母国語ではないので、普通に曲を聴いて、すぐに歌詞を合わせて歌えるというわけではないんです。なので、自分の中で曲と歌詞が馴染むまでは、ちょっと苦労しています。
とはいえ、とても日本語が上手ですよね。小さな頃から勉強していたのでしょうか?
日本語は大学3年生の時から、ほぼ独学で勉強していました。最初はネットで50音を調べて、それを覚えて読めるようになったんです。
何がきっかけだったんですか?
SNSをやっていくうちに、日本語のメッセージをたくさんいただくようになったんですが、それがまったく読めなくて、“読めるようになりたい!”と思ったのがきっかけです。
いざ、日本に来てから新たに芽生えたのはどんな気持ちでしたか?
来る前に想像していたこともたくさんあったんですが、やっぱり未知なことが多すぎて…。いざ来てみたら、その想像していたこととまったく違うことも多かったんです。それでもスタッフのみなさんと一緒にいろんなことを体験していくうちに、どんどん自分がやるべきことが分かってきたんです。
具体的にはどんなことでしょうか?
最初は周りもみんなが日本の方で、コミュニケーションがうまくとれないことも多かったんです。でも、徐々にいろんなことを経験するうちに大きなことを目標にするのではなくて、目の前にあることをひとつひとつやっていくことが大事だと気づいたんです。
すごく大事なことに気づいたんですね。さて、そんな心境の変化の中で制作された1stアルバム『Fo(u)r YuU』ですが、どんな作品になりましたか?
私の今のいろんな姿を詰め込んだ作品となりました。どの曲も自分の気持ちを最大限に表現しています。
特に難しかったのはどの曲でしたか?
どの曲もすごく難しかったのですが、今回は歌ったことのないジャンルがたくさんあったんです。特に「Ambition」では初めてロックに挑戦しました。あと、「めたもるふぉーぜ」はラップがいっぱい入っていて苦労しました。今までプロのラッパーさんのような歌詞を歌ったことがなかったので、これは本当に大変でしたね。
どのように克服したのでしょうか?
最初の仮歌自体が全然聴きとれなかったんです。でも、とにかく覚えないと歌えないので、何度も読んで覚えました。ラップをすること自体、今もまだ新鮮な気持ちが大きいのですが、こうやって歌えるようになって嬉しいです。
逆に歌いやすかったのはどの曲でしたか?
バラードの「花鳥風月」と「Reply」です。私はバラードがすごく好きなので、この機会に2曲も歌えて嬉しかったですね。さらに「Endless Vacation」のようなEDM系の曲も歌う機会がなかったので、挑戦できて良かったです。