リトル・ミックス、サマーソニック
2014&単独公演に日本が大熱狂!パワ
フルなパフォーマンスで観客を魅了

8月18日(月)には、東京のEX THEATER ROPPONGIで単独ライヴを敢行。セカンド・アルバム『サルート』に伴う“The Salute Tour”の一環とあって、計15曲のセットの大半は同作の収録曲。サマ―ソニックでのステージを更に豪華にした約90分間のセットで、ミキサーズ(ファンの総称)を熱狂させた(以下ライヴ・レポート)。

サマーソニック・フェスティバルから一夜明けた8月18日、東京のEX THEATER ROPPONGIで単独ライヴを敢行したリトル・ミックス。疑う余地のない実力と親しみやすいキャラを駆使し、「これぞ歌って踊れる王道ガールズ・グループ!」とうならせるエンタメ性満々のショウを、90分にわたって披露した。今回の公演は、ミリタリー気分に貫かれ、アグレッシヴなビートを特徴とするそのサウンド志向に、ブラックで統一したちょっとハードな衣装や振り付けがマッチし、程よくセクシーでタフな女の子像をくっきりと印象付けるショウにもなった気がする。 よって冒頭では『サルート』のイントロがそっくり再現され、会場が暗くなると同時にサーチライトがステージにかかった幕を照らし出し、オーディエンスの歓声と競うようにしてサイレンが鳴り響く中でスタート。幕の向こうに用意されていたのは、ユニオンジャックと日の丸を交差させてグループのロゴを添えた、日本のためのスペシャルな背景だった。そして旗を持って行進する4人の男性ダンサーたちに続いて、ジェシー、ペリー、レイ・アン、ジェイドが姿を見せ、聴こえてきたのはもちろん、アルバムのオープニング曲『Salute』だ。彼女たちは2曲目の『Nothing Feels Like You』を歌い終えると、「日本のみんな、元気?」「こんなに大勢のミキサーが集まってくれてうれしいわ!」と口々にオーディエンス(9割が女の子?)に声をかけ、ファンから募ったイラスト画像をコラージュした旗をチェック。ひとしきり盛り上がったのち、ファースト『DNA』から『Change Your Life』をじっくりと聴かせてくれる。みんな声の調子は上々で、自慢のハーモニーの息もぴったり。3日連続の公演になるというのに疲れは感じさせない。

このあとはケイティ・ペリーの『Dark Horse』のカバーを筆頭にアップビートな曲で畳みかけ、『How Ya Doin?』は、曲の内容に因んだシアトリカルなシーンを交えて演出。次いで、アルバムと同様に前半はアカペラ仕立ての『Boy』と、ゴージャスなバラード『Towers』でトーンに変化を加えて、再びテンポを上げてゆく。カメオのカバー『Word Up』(3月に発売されたチャリティ・イベント“スポーツ・リリーフ”の公式シングル)も完璧な出来だったけど、それ以上の迫力を誇ったのが、映画『マトリックス』を意識したようなダンサーたちのパフォーマンスで盛り上げた『DNA』だった。衣装チェンジを経た4人は大胆にアレンジを変えて曲をスケールアップさせ、ダンス/ヴォーカル共々、多くの人がハイライトに挙げるんじゃないだろうか?  そのテンションをキープしつつ、さらに、ジェイソン・デルーロの『Talk Dirty』とマッケルモア&ライアン・ルイスの『Can’t Hold Us』のマッシュアップでオーディエンスを踊らせ、マイナーコードと言えどたまらなくパワフルな『Little Me』で心を熱くさせた彼女たちは、ミュージック・ビデオと同じ振り付けで披露したパーティー気分の『Move』で、セットに一区切りつける。
アンコールでは、まずバラードの『Good Enough』が登場。『Towers』もそうだったが、あまり歌い上げるパートは得意じゃなかったジェシーが、ここにきて堂々とした歌いっぷりを見せつけて大きく成長していたことも印象的だった。そしてフィナーレは、とっておきの全英ナンバーワン・ヒットにしてグループの原点であるアンセム『Wings』だ。「世界最高のオーディエンス」へのプレゼントとしてお馴染みの日本語ヴァージョンにも少しトライし、「今までで一番良かったんじゃない?」と自画自賛。オーディエンスを沸かせたことは言うまでもない。

こうして、アップテンポとダウンテンポをバランス良くミックスし、フレキシブルにアレンジで遊んで、カバーにはヒネリを加えて独自のスタイルに消化し、真摯なメッセージを伝えた4人。思えば、前回の来日公演から半年しか経っていないのだが、以来デミ・ロヴァートの全米ツアーに同行し、英国とアイルランドでもツアーを行ない、ロンドンのO2アリーナでは2万人を相手に歌うなど、短い間にたっぷり経験を積んで確かな進化を遂げていた。「こないだ日本に来てから随分時間が経った気がする」とMCで言っていたのはジェシーだけど、本人たちがそんな風に感じたとしても無理はないのかもしれない。
(ライヴレポート:新谷洋子) ■Salute
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