syrup16g、ツアー『syrup16g Tour 2
0th Anniversary “Live Hell-See”
』が開幕 初日公演のオフィシャルレ
ポート到着
『HELL-SEE』は、syrup16gにとって、メジャーからは3作目、2001年にインディ・リリースされた『COPY』を含めると4作目にあたるアルバムである。
という変則的な作品だったためか、それともレミオロメンやART-SCHOOL等と一緒に全国7ヵ所を回るサーキット・ツアーが、その直後に控えていたことも関係あったのか、当時、このアルバムのリリースツアーは、東京と大阪の2本しか行われていない。そして、その2本以降、ライブでは演奏されていない収録曲もある。
という意味で、syrup16gフリークにとって、非常に貴重なツアーであるためか、この初日は、週のまんなかの平日に豊洲PITで開催、という、勤め人が足を運びにくい状況だったにもかかわらず、多くのファンが集まった。
「さっき楽屋を出る時、『イヤだ』って言ってましたね」と中畑が言うと、「ダメ! ダメ、そういうこと。ロックスターなんだから」と応える五十嵐。笑いと拍手が豊洲PITに広がる。
五十嵐は、「今日は来てくれてほんとにありがとう」とお礼を言ってから、持ち替えたばかりの12弦のアコースティック・ギターを爪弾き始めた。そして、ライブで披露されるのはレアなこの曲を、丁寧に歌い切ると、ギターを置き、手を合わせてお辞儀するいつものポーズを見せてから、クロールの形でステージを去った。
演奏を終えた五十嵐、フロアに向かって土下座→そのまま片手腕立て伏せ、というムーブを見せてからステージを下りたが、客電が点き、終演のSEが流れても、オーディエンスの手拍子、収まらず。結果、ダブルアンコールでさらに数曲が追加された。
ちなみに、そのダブルアンコールの2曲目は、予定になかったのに、突然五十嵐がイントロを弾き始め、中畑とキタダマキが咄嗟にそれに付いていったらしく、完奏したところで中畑、「今のは誕生日プレゼントということにしますわ」。それに「だって、やりたいものをやりたいよね」と答える五十嵐。
キタダが「そういうとこ、変わらないの?」と問うと、「だから、最終的に誰もいなくなって、キタダさんと大樹ちゃんが残っているという。そして、みなさんが残っています、サンキュー!」と、うまくつなげてオーディエンスに感謝を伝え、拍手と歓声を浴びる五十嵐だった。
文=兵庫慎司
撮影=河本悠貴
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