【DEAD END インタビュー】
4枚を聴いて思うのは
“カッコ良いバンドだったと思う”
ということ
合宿の時に聴いて感動した、
“すごい曲やなぁ”って
『DEAD LINE』に対する反響はメジャーデビューにつながっていったんでしょうか?
MORRIE
はい。いくつか話が来ました。まず事務所のアミューズに入るっていう流れがあって、そうなっていったんですよね。
1987年にリリースしたアルバム『GHOST OF ROMANCE』がメジャーでの第1作でしたが、何か具体的な方向性みたいことはみなさんの中であったんでしょうか?
MORRIE
ないです。みんなで曲を作るために河口湖に合宿に行って、YOUちゃんメインで進めつつ、僕もメジャーに行く前からあった曲をいくつか出して。
“CRAZY”COOL-JOE
河口湖には結構いたんじゃないかな? どれぐらいいたのかは忘れたけど。みんなで共同生活をしながら曲作りやら練習やらをしていましたね。
MORRIE
あのアルバムは、そんなに苦労せずできたような気がしますね。合宿の前にドラムはオーディションでMINATOの加入が決まっていましたけど、この4人になってからの具体的な方向性について、みんなで話し合ったことはないんです。YOUちゃんから出てくるものを柱としてやっていったっていうことですね。
“CRAZY”COOL-JOE
YOUちゃんはメロディアスギターっていうか、作る曲、弾く曲、リフにしてもソロにしてもそうやねんけど、やっぱり耳に残る。それは大きかったのかもしれない。
YOUさんはソングライターとしても『GHOST OF ROMANCE』の時点で、すでに圧倒的でしたね。「Song of A Lunatic」は本当に素晴らしいです。
MORRIE
僕も河口湖の合宿の時に聴いて感動しましたね。“すごい曲やなぁ”って。
YOUさんのギターのスタイルに関してはどのようなことを感じていましたか?
MORRIE
YOUちゃんが好きかどうかは置いておいて、Dokkenのジョージ・リンチとかに通ずるコード感はありましたね。あと、「Song of A Lunatic」に関しては、The Policeとかそっち方面のものも感じます。そういう感じのハードロックのギタリストは、たぶんあんまりいなかったんでしょうね。
歪みだけでなく、クリーントーンや多彩なコードの響き、アルペジオとかも活かしたプレイスタイルは、DEAD ENDの幅をさらに広げることにもつながりましたよね?
“CRAZY”COOL-JOE
そうやね。YOUちゃんの場合は歪みでも甘いんだよね。ウリ・ロートとか、パコ・デ・ルシアとか、そういうのも好きやったみたいで。いろんな引き出しがあるから、ちょっとハードな曲ができたとしても“こういうのもやってみようかな?”っていうアイディアがたくさんあって、それが変な具合に絡んで、なんか面白くなっていった気がする。
では、本作から加入したMINATOさんの印象は?
MORRIE
うまいですし、いろんなものを吸収しようとしていましたね。もともとSABER TIGERで叩いていて、その映像を観たんですよ。“すごいいいやん!”となってオーディションに来てもらったという流れでした。髪の毛も短かったですし、ハードロックに対するこだわりは、彼もまったくなかったと思います。
この体制による最初のアルバム『GHOST OF ROMANCE』によって、リスナー層もさらに広がりましたよね?
MORRIE
どうだったんですかね? 確かオリコンでの順位が14位で“すごい!”とか言われたんですけど、“そうなのか? 順位ということではすごいのは1位だけじゃないの?”と不思議に思った記憶があります。もちろん1位になるためにやっていたわけじゃないですけど。