『うたの☆プリンスさまっ♪Dramati
c Masterpiece Show企画展』レポート
 企画展オリジナルの映像と音声と衣
装をたっぷり堪能

2023年12月23日(土)から2024年2月12日(月・祝)まで、東京ドームシティのGallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて、『うたの☆プリンスさまっ♪Dramatic Masterpiece Show企画展』が開催されている。
2010年にゲーム第一作『うたの☆プリンスさまっ♪』をリリースして以来、CD・アニメ・舞台と各種メディアミックス展開を広げ、新たなファンを獲得し続けている『うたの☆プリンスさまっ♪』(『うた☆プリ』)。本展は、そんな人気コンテンツ『うた☆プリ』の同名ドラマCDの発売にあわせたもので、シャイニング事務所に所属するアイドルグループ「ST☆RISH」「QUARTET NIGHT」の11人と、レイジングエンターテインメントに所属するアイドルグループ「HE★VENS」7人を加えた3チーム18人による企画展だ。
会期は3回に分かれ、「HE★VENS」が「オズの魔法使い」、「ST☆RISH」が「ピーター・パン」、「QUARTET NIGHT」が「ファウスト」をモチーフにしたミュージカルドラマに挑戦した世界観を展開。第1期(12月23日(土)~1月6日(土))は「HE★VENS」の「Dreaming of OZ」、第2期(1月8日(月・祝)~1月24日(水))は「ST☆RISH」の「NEVER AGAIN NEVERLAND」、第3期(1月27日(土)~2月12日(月・祝))は「QUARTET NIGHT」の「ファウスト ラストカンタータ」という構成で、会期ごとに全く異なる展示内容になる。ここでは、第1期の「HE★VENS」による「Dreaming of OZ」の内覧会の様子をレポートしよう。
※本記事では会場内展示の詳細を含みます。ネタバレを避けたい方はご注意ください。
企画展オリジナルの映像と音声で、一緒に旅をしている気分に
会場に入ると、美麗なアイドルたちの映像に圧倒される。「Dreaming of OZ」のキャラクターに扮する彼らの役柄はぴったりハマっていて、これから始まる展示への期待がおのずと高まる。企画展オリジナルの映像も見どころのひとつだ。
会場入口付近の映像冒頭から、ワクワクが止まらない。
アイドルたちは、物語のキャラクターにぴったりマッチしている。
本展は、田舎のカンザスに住むテオ(鳳 瑛二)とテリー(帝 ナギ)が、竜巻に飛ばされてオズの国へと飛ばされ、かかし(桐生院ヴァン)やブリキ男(皇 綺羅)、ライオン(日向大和)を仲間にし、それぞれの願いをえるために冒険の旅に出て、オズの魔法使い(鳳 瑛一)やグリンダ(天草シオン)と出会う、という物語の順番に展開される。
企画展録りおろしのオリジナルボイス(音声ガイド:600円)を聴きながら回ると、アイドルたちがそれぞれの役に扮して解説してくれるので、まるでストーリーの中に入って一緒に旅をしているようだ。
魔法にかかってしまいそうな映像とボイスにうっとり。

会場には、テオとテリーが仲間たちと出会うシーンやきらびやかなエメラルドシティなど見どころがたくさんあるので、次は誰に出会えるだろう、どんな情景が待っているのだろう、と想像しながら会場を巡っていく。アイドルのコメントなどもパネル展示されているので、より「Dreaming of OZ」の世界に詳しくなれるのも嬉しい。

丸山敬太氏による、作品世界を体現する衣装を堪能
展示されている衣装は、日本を代表するデザイナーの一人である丸山敬太氏が本作のために手掛けたもの。テオやテリーのレトロな衣装、かかしやブリキ男やライオンのユニークな衣装、魔法使いのオズやグリンダのゴージャスなコスチュームなどは作品世界を盛り上げる。かかしのパンツはダメージ加工が施され、ブリキ男はブリキの雰囲気を出すために汚しを入れてある。ライオンは動きやすさも考慮されているようだ。
かかしの衣装は、パンツのダメージ加工などにキャラクターが出ている。
ブリキ男の衣装には、ブリキの硬質なイメージが反映されている。
ライオンの衣装はかっこよさがありながらも、動きやすさも考慮されている。
テオと親友のテリーの服は少年らしさを表現した、時代を考慮したつくりである。もともとカンザスにいたテオとテリーの服は現実に即したデザインだが、オズの国の住人であるグリンダの衣装はファンタジックな雰囲気が際立つ。また、ミステリアスで二面性があるオズの衣装はスーツをベースにマントは片側だけにするなど、アイドルの役割や性格を考慮したデザインになっている。
左からテリー、テオ、グリンダ。現実的なテリーとテオの服に対し、グリンダの衣装はファンタジックな印象。
オズの衣装はミステリアスかつゴージャスで、とてもスタイリッシュ。
丸山氏が手掛ける衣装は、帽子の形やスカーフの柄、生地の質感など、細部に至るまで考え抜かれており、作品への真摯な姿勢と熱い愛情が伝わってくる。アイドルたちが衣装を着用して活動しているところを想像すると、心ときめくだろう。
世界観を反映する展示やフォトスポットで、テンションが上がる
会場全体が「オズの魔法使い」らしくカラフルで、物語の雰囲気を反映しつつ、「Dreaming of OZ」のオリジナル要素が加わっているのも本展の魅力だ。鑑賞者は、アイドルたちと共にカンザスからオズの世界に移動し、黄色い道を辿りながら、豊かな自然や鮮やかなエメラルドの都を堪能できるのだ。第1期の充実ぶりに、第2期の「NEVER AGAIN NEVERLAND」、第3期の「ファウスト ラストカンタータ」もそれぞれに新しい世界を見事に体現しているだろう、と期待が高まる。

会場では、アイドルたちの仲間になった気分になれる。なお、展示はいずれも撮影可能だ。

複数あるフォトスポットも、美麗なアイドルたちのオーラにふさわしい華やかな雰囲気があり、テンションが上がる。ぜひ、記念写真を撮っておこう。
フォトスポット。この物語らしい華やかな写真が撮れそうだ。
フォトスポット(部分)。お気に入りを持ち寄って記念撮影を。
物販コーナーは、各キャラクターのコスチュームをまとった自立するぬいぐるみ・ぬいスターをはじめ、アクリルスタンドやホロクリアファイルなど、盛りだくさんで実に豪華だ。
物販コーナー。各種グッズが揃っている。
物販コーナー。どれも魅力的で迷ってしまいそう。
『うたの☆プリンスさまっ♪Dramatic Masterpiece Show企画展』は、アイドルたちのイケメンボイスにエスコートされ、映像を楽しみながら世界観を堪能できる贅沢な展覧会となっている。是非足を運び、豊かな作品世界に没入してほしい。
(c)SAOTOME GAKUEN Illust.LANTERN ROOMS
文・写真=中野昭子 

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