原嘉孝「気軽に! 観に来ていただけ
たらなと!」~山田ジャパン2024年3
月公演『愛称⇆蔑称』が開幕
教頭の大山とあだ名で呼び合うほどの仲で優しい人柄の校長・岸哲夫役に、芸歴40年以上のベテラン俳優で、現在は俳優業以外の分野でもマルチに活躍する黒田アーサー、畑中の上司で、地元一筋で教師生活を続けてきた中堅教師役に、M-1グランプリのファイナリストにも選出される実力派漫才師で、漫才・コント・演劇と劇場を中心に活動する東京ダイナマイトの松田大輔、事の発端となる東京からやってきた転入生の兄弟役に、実の双子でツインボーカルユニットTWiN PARADOXとしての音楽活動も行っている二葉 勇、二葉 要ら、個性派・実力派キャストが結集し、山田ジャパン劇団員たちとともに、コメディタッチの掛け合いを繰り広げる。
長野県佐久市の川北中学校に勤務する畑中忠平は、今年で教師暦5年を迎える。田舎を出ることなく、「母校の教師になる」という夢を叶えた忠平はこの年、初の学年主任に任命された。優しい校長に、クセの強い教頭・大山佳奈の指導のもと、癖の強い教員たちをよくまとめ、充実した日々を送っていた。生徒たちは今どき珍しい程に素直で、取り立てて問題を抱えた生徒もいない。素朴な見た目で、子供らしく“あだ名”を呼び合う。そして、ちょっとしたことでもゲラゲラと無邪気に笑い合う。そんな笑顔溢れる子供たちと川北中学校を、忠平は心から愛していた。
しかしある日、忠平が担任するクラスに、東京都中央区銀座の中学校から転入生がやってきたことで、事態は一変していく。転入1週間もしないうちに、母親から忠平に激しいクレームが入ったのだ。その内容は、「あだ名を禁止にしてください」というもの。何でも、東京都心の多くの学校が子供をいじめから守るため“あだ名”を禁止し、生徒同士に“さん付け”を義務付けているのだという。母親は呆れた様子で「この学校、地域のリテラシーは絶望的に遅れています!」と声を上げる。
これを機に、教員と親たちによる職員室での議論が始まる……。
スタッフ・出演者コメント
初日の幕が開きます。最後の通し稽古を見て、作品への自信を深めました。自分史上の最高傑作になるかも知れない、そんな予感です。
ラストシーン終わり、俳優は僕の声がかかるまで演じ続けています。僕が「はい、お疲れ様でした」と声をかけた途端、ぐっと堪えていた感情を静かに解放する俳優たち。黙って、放心しながら、そっと涙を拭っている。その姿を見て「ああ、いい芝居だな」と。この作品の在り方が凝縮された光景だったと思います。
あだ名は、良いものか、悪いものか。勇気を込めて作りました。ぜひ答え合わせにいらして下さい。
『愛称⇆蔑称』開幕します! 昨今、実際に問題視されている事でもあります、学校における「あだ名禁止」問題について僕たちが舞台上で議論します。個性あふれる登場人物達がそれぞれの主張、価値観、正義をぶつけ合います。是非皆さんも、客席からこの会議にご出席ください!
実際にあだ名禁止の学校に通っていた方、そうでない方、または今現在通っているよ! なんて方。様々だと思います。
あ、安心してくださいね? 出席してくださいなんて格好つけて言いましたけどあだ名のあり方について一緒に考えましょうよ! なんて押し付けるような作品ではありません。笑
ただこれは僕がそうだったのですが、僕自身この作品と出会うまで、今までなんとなく無意識に付き合ってきた「あだ名」について考えたこともなかったな〜。と思ったので! 結局何が言いたいかわかりませんが! 気軽に! 観に来ていただけたらなと! 思います!! 劇場でお待ちしております!
いよいよです。幕があがります。この瞬間は何度やっても、めっちゃくちゃ“アツく”なります。緊張、不安、興奮などなど、いろんなものが入り混じって、“アツく”なるのです。そしてそれらを全部ひっくるめて今度はその熱を、観てくださる皆々様にお伝えしていけたら。今回の『愛称⇆蔑称』は“あだ名”の是非を巡り、討論を繰り広げるお芝居。まあよく喋ります(笑)私自身はちっちゃい頃から“あだ名”がそばにあったから、正直“あだ名”のない世界はなかなかピンと来ない。舞台の討論の中で自分自身の考えも日々、グルグルしております。皆様も目の前で行われる『朝まで生テレビ!』さながらの討論会に、一緒に参加している気分でご覧いただければ。とにかく体力がいるのでわたくし、なんとなくずっと豚肉ととろろを多めに食しておりますが……合ってますかね?(笑)六行会ホールにて皆さまのお越しをお待ちしております。
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