【ヒステリックパニック】『レコ発ワ
ンマンツアー“ONEMANMAN”』 2016年
5月8日 at TSUTAYA O-WEST
東京での初ワンマンだったがソールドアウト! そんな今のバンドの勢いが場内の熱量に直結していた。のっけからフロアーにヘドバンの嵐を巻き起こし、クラウドサーフも後を絶たない。1曲の中でポップにラウドに、キャッチーにグルービーにと目まぐるしく変化するサウンドだったり、個性的豊かなトリプルヴォーカルだったり、自己主張してくるベースだったりが、観客のテンションを焚き付け、床を揺らし続ける。しかし、こんなにも爆発力を秘める楽曲だが、歌われているのは声にすることができない、愚直なまでの心の叫び(その表現は屈折しているけれど)。とも(Vo)はそんな楽曲を観客と楽しむことを“傷の舐め合い”と言っていたが、それだけ受け手に届いているということだ。だからこそ、こんなにもこの場にいる全員と音楽でコミュニケートした気持ちになるのだろう。