婚活ライターがガチお見合い!お見合いにかかった驚きの総額は?
合コンやカップリングパーティーでは味わえない、異様な緊張感や出費、ひとのしがらみが幾重にも交差した、恐怖のお見合い体験を報告します。
ついに奥の手、お見合いにチャレンジ!
婚活女子界では「奥の手」と言われる、お見合い。ついに最終兵器に手を出してしまった筆者は、無事に幸せをつかみ取ることができたのでしょうか。
●突然の見合い話
ある日突然、叔母から「昔からの知人で、お嫁さんを探している人がいるの」と電話がかかってきました。
筆者が「どんな男性なの?」と聞いても、「相手の男性は間違いないひとだから、あなたは、くれぐれも恥ずかしくないように!」の一点張り。
あげくの果てには「30過ぎても嫁に行けず、アンタは一族の恥」と罵られる始末……。
「明日までに、お相手に渡す釣書と写真を届けてちょうだい」と言われ電話が切れました。
お見合いは本人の意思など関係なく、世話役の仲人によって決行されるもののようです。ちなみに叔母は結婚していません……。
●釣書と写真撮影
断る権利など一切与えられない状況ですが、どこに出会いがあるかも分からないので、とりあえず釣書を作成することにしました。
ネットを検索すると、「釣書作成ソフト」が無料でダウンロードできるサイトがたくさんあり、簡単に作ることができました。
写真屋さんで「お見合い写真」を撮影することに、底知れぬ恥ずかしさがありましたが、なにごとも経験なので、ビシッとスーツを着て挑んできました。
カメラマンのおじさんに、「最近のお見合い写真はかしこまらず、笑顔の方が好印象ですよ」と優しく教えてもらいながら、リラックスムードのなか、なかなか良い写真が出来上がりました。撮影料12000円なり。
●仲人のダメ出し
翌日、仲人である叔母に写真と釣書を届けると、「どうして着物じゃないの?」「歯を見せて笑ってるなんて下品!」とダメ出しを食らうことに……。
美容院で髪をセットして着物を着つけてもらい、能面のような無表情の写真を撮影し直したのでした。
振袖の着付け代7500円、ヘアセット&メイク代6500円、撮影料21000円。
ちなみに、相手の釣書や写真は、「会えば分かるから」と渡してもらえず。
●お見合い当日
「両家の親も交えて、某有名ホテルで」と言われ、そんな体験をしたことのない筆者家族はビビりまくり、慌ててスーツを購入。
気合いを入れて、30分前からホテルのロビーで待っていると、10分遅れて相手家族と仲人さんが到着。
「いまからミカン狩りですか?」というようなラフ過ぎる服装に驚きを隠せず、ポカン顔の筆者の母。
「立ち話もなんですから」と、有名シェフがいる和食レストランに入るのかと思いきや、なんと相手一家が向かったのはロビーのソファー!
この惨事に筆者の父は開いた口がふさがっていませんでした……。
●いざお見合いスタート
相手方の母親が一方的にしゃべる形でお見合いは進められました。
・自営業(白菜を作っている農家)なので、仕事を手伝うこと
・もちろん同居
・一人息子なので、跡取りになる男の子を絶対に産むこと
など、次々と嫁への条件を挙げていきます。
その間、本人と父親は一言も発しないという異様な状態が続き、本人に至っては挨拶さえも交わさなかったため、最後まで声を聞くことができませんでした。
●お返事
「お似合いの二人だったわよ!」と盛り上がる仲人(叔母)をよそに、「おいおい、勘弁してくれよ」という心境の筆者。
「緊張していたのかも。2人で会ってみます」と譲歩してみたものの、会う段取りを、本人同士ではなく仲人が決め、当日に行くと母親と男性が来ており、3人で食事をするという恐ろしいことに。
「こりゃダメだ」と思い、叔母にその旨を伝えると「私の顔にドロを塗るつもり!?」と号泣……。
よくよく聞くと、向こうの仲人さんは、叔母が若いころにお世話になったひとなんだとか。だからって、姪の人生をないがしろにしないでください! アンタが結婚すればいいでしょうが。
親戚や知人が持って来たくれたお見合い話は、非常にありがたいのですが、お断りをする際に、とっても揉めることが判明しました。
お見合いが成立すれば、トントン拍子に3ヶ月後には結納なのでしょうが、一人の男性と会うためだけに、かなりの出費が必要だということが分かりました。筆者が今回のお見合いで費やした総額は、仲人お礼料や手土産、急きょ購入したスーツ代など、総額152000円!!
お見合いは、まさにハイリスクハイリターンだったのです。
結婚相談所の入会金が高いことに怯んでいた筆者ですが、自分の希望も汲んでくれ、お断りしても後腐れないシステムが、リーズナブルにさえ感じるのだから、恐ろしいものです。
やはり、奥の手と言われるお見合いに手を出すにはまだレベルが低いと実感した筆者。イチから婚活修行に励みます!
Written by ハラカナエ