L→R YU-TA(Ba&Cho)、TAKUMI(Gu&Vo)、KO-Ki(Dr)、HARA-KUN(Gu&Cho)

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【NECOKICKS】改めて新たな一歩を踏
み出したかった

NECOKICKSが、過去の再録8曲と新曲2曲を収録した1stアルバムにしてベストアルバム『ネコキ名人スーパーベスト』を4月22日にリリース! 12月にギターのメンバーチェンジを経た彼らの第一歩とも言える今作についてTAKUMI(Vo&Gu)に訊いた。
取材:高良美咲

NECOKICKSは、もともとはどういう経緯で結成されたのでしょうか?

メンバーとは、長野県上田市にある小さなライヴハウスで出会いました。高校生だった僕らは、それぞれ違うバンドに所属して好きなバンドをコピーし、それぞれのライヴを最前列で拳を上げて観ていたんです(笑)。そんな繰り返しの中で、バンドの枠を超えて仲良くなったメンバーと“いつか東京で一緒にバンドやりたいね”って言葉を交わしたのが始まりです。それぞれが上京して少し時間が経過した後、“そろそろ集まってスタジオに入ろう”と言って池袋のスタジオに入りました。そこからは早かった。とにかく、気の合うメンバーと早くライヴがしたいと思ったので駆け込みでライヴハウスにお願いして、曲もできていない状態で初ライヴをブッキングしてもらうという破天荒振りを発揮!初ライヴでは何よりも先にバンド名がダサすぎると指摘されて素直に変更し、そこでひらめいて誕生したのが“NECOKICKS”です。当時は、ポップでパンクでカッコ良いバンドになろうと話していました。ちなみに、衣装は黒シャツに短パン腰パン、ベルトは黙ってスタッズベルト!って感じのパンクスタイルでバリバリにカッコ付けてました。

現在に至るまでにどのような変化がありましたか?

最初はいっぱい打ち上げに出て、いっぱいお酒を飲んで、ゲロ発射寸前にトイレの前で同じ状況のメンバーに会い、“俺たちは何のために東京へ来たのだろう”と涙を流しまくっていた気がします(笑)。でも、そこから得るものはたくさんありました。NECOKICKSというバンドは、スマートに活動していくのは似合わない。泥だらけになり、もがきながら進んで行く。そんなスタイルに少しずつ変わっていきましたね。“カッコ付けてもカッコ付かない”っていうことに気付けた瞬間から、NECOKICKSのスピード感は増していったと僕は思っています。

4月22日にリリースとなるアルバム『ネコキ名人スーパーベスト』は、メンバーチェンジを経たNECOKICKSの一作目になりますね。過去の再録8曲と新曲2曲を収録していますが、何か今作で提示したかったテーマなどはあったのでしょうか?

ギターの脱退が僕らの中で大きな問題だったんです。問題と言うより“このまま続けていくことは難しいのではないか?”とメンバーで話をしていました。でも、そんな時に僕らに手を差し伸べてくれる人がいて。もう一度チャンスをもらえた僕たちは必死になってギターを探しました。結果、1日で新しいギタリストが見つかりました(笑)。僕がTwitterのタイムラインを眺めていた時に、あるひとりのギタリストが目に止まったので、そのままDMを送信してメンバーを探している主旨を伝えたら、“明日会いに行きます”とすぐに返信がきて。その瞬間、きっとこいつがメンバーになるんだろうなって僕は確信しましたね。翌日、迷いのない姿で会いに来てくれたのが新しいメンバーになったHARA-KUNでした。新しいメンバーが決まって、すぐに既存曲を再録することを決めました。理由はひとつで、改めて新たな一歩をこのメンバー4人で踏み出したかったからです。そして、今回新曲として収録されている「右往左往」「ハナウタ」はNECOKICKSのこれからの可能性を示している2曲だと思っています。なので、今までのNECOKICKSとこれからのNECOKICKSを表した作品になりました。

「1秒先の未来」はライヴでの定番の曲で、現在NECOKICKSの代表曲的な楽曲ですが、今作に向けて再録をしてみて、どのような変化がありましたか?

一番人気のある曲ですね(NECOKICKS調べ)。普段から僕は“ねぇねぇ”っていうフレーズを結構使うんですよね。本気で誰かに投げ掛ける時って案外言葉は出てこなくて、“ねぇねぇ”って声をかけることが多いかな?って思ったことがこの曲の始まりです。この曲をライヴで何度も歌っていく中で、フロアーにいるお客さんの目を見て“ねぇねぇ”と歌った時に、なんだか僕の歌がその人に届いているような気がしました。僕もお気に入りだし、他のメンバーもお気に入りだと思っています。今作には再録した「1秒先の未来」が収録されているのですが、音の伸びに大きな変化があって、とっても良い仕上がりになりました。これからも大切にしていきたい曲のひとつですね。

そんな「1秒先の未来」を始めとした再録では、歌や演奏面など、意識した事はどのようなことでしたか?

やっぱりライヴで何度も何度も曲を演奏していくうちに、表現がより細かく、より良いものになっていくと思っています。ライヴで行なっていたアレンジなら間違いないと思って、演奏を重ねるうちに見つけた表現を意識してレコーディングをしました。

新曲「右往左往」で描かれているのは揺れ動く心ですが、どういったきっかけから作られたのでしょうか? NECOKICKSらしくとてもキャッチーで、繰り返される《右往左往》というフレーズが、ライヴでみんなで合唱している光景を想像させます。

“うわー、やらかした。もう嫌だー”ってなる瞬間ってありますよね。例えば、お酒を飲んで、失敗してしまった翌日の朝。その時はとことん自分を嫌いになるんです。でも、夕方くらいになるとそんな自分を守ろうとする自分がいたりするんですよね。結局、自分の事だけは嫌いになりそうになっても嫌いになれないんだろうなって思ったんです。でも、大好きだとは言えない。そんな右往左往をしている気持ちを歌っています。なので、MVの女の子ふたりに挟まれて迷っている男心は、またちょっと違う演出になっているんです。本当は、誰にでも訪れる自分を嫌いになったり、好きになったりする瞬間の歌です。ライヴではみんなで“右往左往〜!”って歌えたら嬉しいです。みんなで迷いましょう。

「ハナウタ」では等身大の悩みと希望を描いていますが、この曲で伝えたかったこととは?

この曲は初期衝動の歌です。中学生の時に初めて銀杏BOYZのアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』を再生した時に爆音とともに流れてきたフレーズを、ある時にふと鼻歌として口ずさんだんですよね。その時、忘れかけていた大事な気持ちを思い出したんです。“忘れていてもふとしたきっかけで、キラキラした何かを思い出せるんだよ”という事を伝えようと思い作りました。サビ部分のリードギターが絶妙にキラキラしてて好きです。

再録、新曲を含めて、今作に収録された10曲の中で特に思い入れのある曲は?

「Sunny day」ですね。もうNECOKICKSでは演奏しない事も増えてきたタイミングで、あえて収録することになりました。やっぱりこの曲はたくさんの人をハッピーな気持ちにさせる大きなパワーを持っていると再認識したので。この曲は耳でもなくハートでもなく、体で聴いてほしいです!(笑) ちなみに、振り付けもあるんですよ。チュッチュル!!

今作を作り終えてみて、何か再発見できたことはありましたか?

再録が多かったこともあるのですが、レコーディングをしていく中で、“NECOKICKSというバンドがどんなバンドなのか? どんな魅力があるのか?”と考える時間が増えました。そして考えた結果、NECOKICKS結成当初から変わらない気持ちで一生懸命レコーディングに臨むことができました。あと、今回はたくさんの人に協力をしてもらって、より良い環境でレコーディングをすることができました。4人だけではなく、たくさんの人に支えられていることを再度実感しました。

過去曲の再録というところと、アートワークからも“新しく踏み出す”という決意をしっかり示した一枚になりましたね。

NECOKICKSというバンドの歴史上、とっても大切な一枚になったと思います。いろんな事を思い出しながら聴いてみると、結構涙が出そうになります(笑)。また、一歩目って大事ですよね。力強く一歩目を踏み出して歩いていくことが、僕ら自身、そして誰かの背中を押すパワーにもなると思っています。パワースポットならぬ、パワーCDになってくれたら嬉しいです。風水的にもいい感じになってるはずです!多分!

リリース後は、『マンモスチョモランマ ツアー』を行ないますが、どのようなライヴにしたいですか?

まず、“マンモスチョモランマ ツアー”って名前がとっても気に入ってます。すごそうな感じがたっぷりじゃないですか。なんかすごいツアーにしたいです。“なんかすごかったね”って誰もがそう思うツアーにします。マンチョモポーズで会いましょう。

最後に、今後の展望などあればお願いします。

とにかく若手らしく、たくさんのことに挑んでいきたいと思っています。“展望”と言うよりは“野望”です。相変わらずに大きな野望を持って突っ走って行きたいです。NECOKICKS、みなさんよろしくお願いします。
『ネコキ名人スーパーベスト』
    • 『ネコキ名人スーパーベスト』
    • FIVER-026
    • 2015.04.22
    • 1944円
NECOKICKS プロフィール

ネコキックス:2011年5月に、長野県から上京してきたメンバーで東京にて結成。14年12月、ギターのTEPPEIが脱退し、新メンバーとしてHARA-KUNが加入。新体制となり、1stアルバムにしてベストアルバム『ネコキ名人スーパーベスト』を15年4月22日にリリース。NECOKICKS オフィシャルHP

OKMusic編集部

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