L→R 藤木寛茂(Gu)、三好春奈(Ba&Vo)、辻村有記(Vo&Gu)、長谷川真也(Dr)

L→R 藤木寛茂(Gu)、三好春奈(Ba&Vo)、辻村有記(Vo&Gu)、長谷川真也(Dr)

【HaKU】今の自分たちの前衛的な
姿勢を感じてもらえる一枚


取材:ジャガー

ライヴでも新たな定番になりつつある「1秒間で君を連れ去りたい」。イントロが鳴ると歓声が沸き起こり、オーディエンスをすぐさま興奮させる同曲だが、難解に入り組んだ展開で美しい音世界を構築してきたHaKUのこれまでの作風からすると珍しいタイプだ。辻村有記(Vo&Gu)はこう語る。

そうですね。リスナーを乗せることを重点的に考えたことはそれまであまりなかったので(笑)。この曲はジャムから広げていったんですけど、すごくやりやすかったですね。“1秒間で君を連れ去りたい”っていうワードもパッと出て。“一瞬”じゃなくて、“1秒間”という単位を用いて表現したらどうなんだろうっていうのがあって。それがうまく曲とハマったなっていうのはあります。これまでは自分たちが満足するもの…ある種エゴな作品を作ってきたわけですけど、人がどう乗りたいとか、単純にここのスネアを抜くだけで聴きやすくなるんじゃないかとか、リフをこう持ってくれば気持ち良く響いてくるんじゃないか…誰に向けて曲を書いているのかを一番考えたかもしれないです。芸術的価値の高い楽曲を作っていきたいし、やっぱりライヴバンドでもありたいので。ただ、ポップな要素もあるとは思うんですけど、ストレートな球をあまり投げられるバンドじゃないので、ひねくれた部分が生じてしまう。それがHaKUの個性なのかなって最近は思ってきました。

スピードに乗って感情的に歌っていくのに対し、最後の《着いて来てよ》だけは印象が違った。静かに、相手へまっすぐに放たれた言葉の重みが感じられる。

自分の音域の芯の部分で歌うっていうのはあまりなかったので、そういった点でも挑戦的な楽曲にはなってるかなと思います。最後に関しては、引っ掛かりになってくれたら有り難いなと思って付け足したので、気付いてもらえると嬉しいです。

10月10日にはアルバム『Simulated reality』で満を持してのメジャーデビューを控えており、インディーズラストシングルとなった「Simulated reality “decoy”」は、彼らにとってどういう作品になったのだろうか。

区切りというのは特に意識はしてなかったですけど、次のステップへ自ずと進んで行くための楽曲ができたという感覚です。アルバム収録曲10曲をマッシュアップした『novel decoy ver.』はアルバムへ通じる一曲でもあるので、今の自分たちの前衛的な姿勢を感じてもらえるんじゃないかな。
HaKU プロフィール

ハク:2007年7月に結成。バンド名は、何色にも染まらない“白(ハク)色”のイメージ。そして、“一音一拍(ハク)”に思いを込め、“息を吐く(ハク)”ように歌い続けたい、という意味を持つ。コンピューターやシンセなどを一切使用せずに音源を制作し、ライヴでも人力のみでその音源を表現するオルタナティヴ・ギター・ダンスロックを鳴らす。 
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OKMusic編集部

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