【リュックと添い寝ごはん
インタビュー】
“日記”とタイトルに付けた通り、
3人の高校3年間が詰まった青春日記
“高校生”という枠組みで
とらえられたくない
そんな激動の2019年を経て、ついに初の全国流通作品となるミニアルバム『青春日記』が発売となりましたが、全曲アプローチが違う楽曲が揃っていて聴き応え抜群でした! 一枚で今のリュックと添い寝ごはんが知れる作品になっていると思いますが、出来上がった率直な感想は?
松本
自分たちで言うのはおこがましいですが、全部がシングルでもおかしくないと思っています。“日記”とタイトルに付けた通り、3人の高校3年間の日記になったのかなと。入っている曲も高校2年生の時にできたものも多いので、一曲一曲にその当時の思い出がありますね。例えば、「ノーマル」は高校2年生の夏の思い出が浮かびますし、「サニー」はその年の秋の思い出が浮かびます。
ふたりの想いが強い楽曲は?
宮澤
一番演奏した曲だし、軽音楽部の都大会に出た時にも演奏したし。いろんな想いがあります。
確かに「ノーマル」は代表曲のひとつですしね。そんな3人が作る楽曲はコード展開の複雑さ、曲の物語をサウンドの強弱でしっかりと表現されている構成が“本当に現役高校生なのか!? ”と驚きました。曲作りの流れは?
松本
基本的に僕が家で弾き語りとか、口ずさんだメロディーを録音したデータをふたりに送っています。
その音源を聴いて、3人で話し合いながら作っていく?
松本
先に話し合うことはそんなになくて、スタジオに入ってセッションをしながら固めていく感じです。
堂免
各パートで先に考えておくというより、スタジオで合わせながら決めていきますね。
宮澤
“ここはこうしたい”とか意見があれば言い合いながら進めていて。
堂免さんと宮澤さんは松本さんのデモ音源を聴いて、曲の展開に驚いたりしないんですか?
宮澤
“こんな展開になっちゃうのね”とか思ったりはします(笑)。
堂免
コードがとにかく難しいので、家で聴いててもコードが絶対に分からない(笑)。
特に難しかった曲は?
堂免
アルバムの2曲目に入っている「グッバイトレイン」という曲ですね。何回聴いてもサビのコードが見つからなくて、“これ、何を弾いてくれてんの!?”って思って(笑)。だから、曲が出来上がるまで結構嫌いな曲だったんですけど、出来上がったらめちゃくちゃ好きになって。今ではアルバムの中で一番好きかもしれません。
松本
この曲はベースラインから考えて作りました。アルバムの中でも最近作った曲で、“高校生”という枠組みでとらえられたくなかったから、「青春日記」の歌詞にある《ここから始まる》という想いを込めて、新しい方向性を盛り込むために入れたかった曲ですね。
“挑戦”という意味を込めた楽曲であったと。そして、「サニー」なのですが、個人的にAメロのベースラインとドラムの他のパートを際立たせるリズムキープがすごく好きで。Bメロへの盛り上がる3人のアンサンブルが心地良いいんですよね。ベースとドラムでグルーブを立てるために話し合ったりした?
松本
スタジオで合わせながら、“こういう叩き方もいいよね”と話したりしました。誰かがパッと浮かんだことを演奏を止めてでも共有し合うようにしてるんですよ。